ソフトバンクが新日程でスタートダッシュとなるか。セ・パ両リーグの開幕から約1か月分の日程が1日に発表され、移動距離の長いパ・リーグは開幕2カード目から4週にわたって同一カード6連戦が組まれた。

 未知のシーズンに鷹首脳陣は「いつものように3試合で別のチームではない。一気にいかれる怖さもあるし、より寝ている打者はそのまま寝かしておけという攻め方になったりはするだろう」と話す。そんな中「やってみないと分からない」が本音とはいえ、生きてきそうなのがチームそして工藤公康監督(57)の“短期決戦の鬼ぶり”だ。

 ここ2年、工藤ホークスは西武に優勝を譲ったものの、クライマックスシリーズ(CS)で見事にリベンジ。3年連続の日本一を達成している。陰の原動力がデータ活用力でもある。特に工藤監督はデータ魔としても知られ、現役時代も日本シリーズで相手打線のキーマンを丸裸にして封じ込めたことで知られる。

 チームのスタンスも同じだ。同じ相手と4勝するまで戦う日本シリーズやCSファイナル(アドバンテージ含む)同様、今回の6連戦も目標設定はカード勝ち越しの4勝。昨年の日本シリーズで巨人・坂本と丸を4戦で1安打に抑えたように、今回の6連戦では例年以上に初戦、2戦目の攻めが大きな意味を持つ。

 用兵面など先のことを考える必要がない短期決戦とは異なるところはあるものの、同一カードでの集中的な戦いに勝ってきた鷹軍団がV奪回とパ初の4年連続日本一へ好発進といきたいところだ。