巨人・原監督の“見切り術” 昨オフの「衝撃」に支配下登録でも油断できない!!

2020年06月01日 16時30分

支配下登録を勝ち取った沼田(中央)はナインにもあいさつ

 負の連鎖を止められるか。リーグ連覇を目指す巨人にニューフェースが加わった。原辰徳監督(61)は育成2年目のホープ・沼田翔平投手(19)を支配下登録することを決断。これで今季は3人目の支配下昇格となったが、球団内には昨年の編成面を巡る“衝撃”も残っており、沼田ら3選手には別の注目も集まりそうだ。

 原巨人に68人目の戦力として加わったのは、5月31日に球団と支配下契約を結んだセットアッパーを期待される沼田だ。今年の沖縄キャンプから一軍に合流し、6試合に登板したオープン戦でも0勝0敗、防御率1・42の好成績を残した。6月2日からの練習試合を前に届いた吉報に、右腕は「調子が悪くて打たれてもゼロで抑えるが一番のモットー。思い切り良くどんどん打者に向かっていきたい」と初々しく語った。

 沼田の支配下登録について原監督は「3月のオープン戦が終わったころには」と想定していたそうだが、その後の個人調整期間の練習姿勢も含めて判断。「支配下に上がるというのは並大抵のことではないし、今後10年、15年と戦ってくれるのではないか」と大きな期待をかけた。

 ただし、編成のトップも兼ねる原監督は時に非情とも思える断も下す。就任1年目の2019年には育成3年目を迎えていた坂本工を同年3月に支配下登録。キャンプとオープン戦の結果などを総合的に判断したが、同年のオフには戦力外が言い渡された。一軍では4月に2試合登板したものの、結果が振るわず、その後にチャンスが巡ってくることはなかった。昨オフにはゲレーロら多くの助っ人勢もチームを去ったが、支配下1年目での戦力外は大きな波紋を広げた。

 当時の球団内では「ある程度、年齢(25歳)がいっているとはいえ、坂本工は何かやったのか? そうは思えないが…。あれだけ期待されていたのに」と首をかしげる者もいれば「どういう理由があるにせよ、編成の“失敗”を認めたようなもの。それも第1次(戦力外)で…。戦力になると判断したから支配下にしたわけだから。ずいぶん大胆なことをするよね」と言葉を失う者もいた。

 今季ここまで支配下登録を勝ち取ったのは、春季キャンプを席巻した強打のモタ、26歳以上の外国人選手の支配下登録期限当日(3月31日)に滑り込んだディプランに続いて3人目。プロとしてのスタートラインに立ったが、3選手とも油断は一切できない。