阪神・藤浪が遅刻で二軍降格 精神状態を不安視する声も

2020年05月30日 16時30分

遅刻で二軍降格となった藤浪

 阪神の藤浪晋太郎投手(26)が練習に遅刻したことを理由に二軍に降格となった。新型コロナウイルスに感染してから退院、謝罪会見を経て、チームやファンのために復活した姿を見せるべく開幕ローテに向かって全力投球を、という中での大失態。この状況下で普通では考えられない失態をなぜ犯してしまったのか。専門家からは、藤浪の精神状態を不安視する声も上がった。

 またやらかした。甲子園での練習に遅刻した藤浪に対し、二軍降格の判断を下した矢野燿大監督(51)は「練習に遅れてくるのはこっちとしても残念。人なんでミスもあるが、時間というのはみんなの信頼を失う。二軍で見つめ直す時間にして、みんなからの信頼を取り戻すような姿を見せてほしい」と意図を説明した。

 藤浪は自身の軽率な行動で新型コロナウイルスに感染。4月7日に退院し、同23日の謝罪会見では「グラウンドで取り返していくしかない」と悲壮な決意を見せていたが、舌の根の乾かぬうちにまたもやってしまった。コロナ禍に翻弄され続ける今シーズンのプロ野球だが、チームはようやく決まった開幕に向け士気を上げ一丸となっていた中で完全に水を差す結果となってしまった。

 それにしても、本来なら復活ロードを力強く歩まなければならないこの状況下で、遅刻をしたらどうなるか。矢野監督によると「これが初めてじゃない」というものの、今回やったらどんな事態に発展するか、普通の感覚を持っているならば想像できるだろう。ただ単に「だらしがないから」というのであれば「残念」のひと言だが…。精神医療の専門家からはこんな意見も上がっている。

「理由が朝寝坊なら夜眠れないなど不眠症が疑われる。そうでなければ『やらかした』ことで、周りの見る目が変わったと本人が受け取り、それでストレス、余計な落ち込みにつながる。それによって『出かけたくないけど出かけなくちゃ』となりめまい、腹痛を起こす例があります。適応障害や身体表現性障害というものです」

 コロナ騒動での藤浪は、ネットを中心に想像以上の批判を受けた。あまりのバッシングの多さに精神的に不安定な状況となり、その大きなストレスが身体的な異常を引き起こしてしまったのか。「適応障害などは初期症状の一つとして遅刻などにつながることがあります」(前出の専門家)という。

 適応障害とは、様々なストレスにうまく対処することができず、不安感などの精神症状が現れて日常生活に支障を来すもの。これが遅刻の一因だとすると事態はかなり深刻とい
うことになるが…。

 いずれにせよ、今回の一件で、数年にないくらい近づいていた開幕ローテも絶望的となってしまった。「復活の日」はやってくるのだろうか。