巨人・阿部二軍監督 鬼軍曹の怒りのバロメーターは「3段ギア」

2020年05月29日 16時30分

阿部二軍監督が沈黙したら最後…

 6月19日のプロ野球開幕が決まり、延期されていたイースタン&ウエスタン・リーグも同時開幕する。イースタン最大の注目は新任の巨人・阿部慎之助二軍監督(41)だろう。厳しい指導に圧倒的な存在感…。早くも「鬼軍曹」としてヤングGを震え上がらせているが、底はまだ見せていない。実は怒りの度合いを見分けられる“恐怖の方程式”なるものが存在するようで――。

 青年監督の船出の時も近づいてきた。3月14日に予定されたイースタンの開幕はコロナ禍拡大の影響で延期。このほど一軍公式戦と同じ6・19開幕が決定し、同2日からの練習試合の日程も発表された。阿部二軍監督は「まだ油断ができない中、こうしてユニホームを着て活動を再開させていただくことをうれしく思いますし、身が引き締まる思いです」とコメントし、一段とピリッとしてきたもようだ。その指揮官は就任直後から数々の育成改革案を打ち出し、持久力が試される過酷なメニューを次々と導入。二軍選手に物足りなさを感じているからこそ、自然と練習もハードになる。目に余れば「オラ~ッ!」と怒声を響かせることもあったが、現役バリバリのころから阿部二軍監督を知るチーム関係者に言わせれば「まだまだ」という。鬼軍曹の怒りのバロメーターは、大きく分けて3つに分類されるそうだ。

 その初期段階は「『オラーッ!』とか『テメー!』と言っているうちは、多分まだ大丈夫。声のトーンによっては“喝”を入れているだけの時もある。ここはまだちょっとイラッとした程度」。

 ではさらに、ステージが進んでいくとどうなるのか…。

 第2段階からは口調や口数に変化が表れていく。「いよいよ頭にくると、かえって口調が穏やかになる傾向がある。正直、これはかなり怖い。捕手をやっていた時、ある投手にそっと『ずっと投げてれば?』と言ってそのままどこかへ行ってしまったらしい」(別のスタッフ)。そして、怒りがついに限界に達してしまうと…。

 それは「黙る」だ。「本気でキレたと分かるのは沈黙した時。大人ですから、自分の中でグッとこらえていたのだと思います。目も合わせない」(前出関係者)

 ファームを完全な育成の場とする理想を掲げ「優勝を目指してはやらない」と語っていた阿部二軍監督。DeNA・三浦二軍監督らスター監督が顔を揃え、例年以上の注目を集めるイースタンでどんな逸材を生み出すのか。目が離せない。