巨人・原監督の柔軟性 初のオンライン取材に余裕のツッコミ

2020年05月28日 16時30分

初のオンライン取材に臨んだ原監督

 6・19開幕決定後、原監督の口から初めて2020年構想が語られた。日程的にも極めて異例となるシーズンをどう乗り越えるのか。指揮官は先発ローテーションについて「当初、5人で回していこうか」との構想を練っていたことを明かしたが、過密日程が避けられなくなり「やっぱり6人で回すことが正しいであろうと。中6日」と修正した。

 27日の取材対応には初めてオンラインシステムが導入された。これまでも球団を通じてコメントやビデオメッセージで発信してきたが、報道陣との直接的なやりとりは取材自粛となった4月1日以降では初。ただ、原監督は慣れない画面越しの環境でも自由自在に乗りこなした。

 まずは「お元気ですか~、皆さん。一抹の不安は、君たちとまた一緒にやるという幸せ感だな」と報道陣にジャブをかまし「このまま在宅で仕事ができたら楽だなあと思っている人はいない? もしいたら即刻退場だな!」とピシャリ。興行の自粛が続くマット界を思いやり、本紙には「プロレスはやってるの? 東スポ。東京ドームのように広く、野球場のように広いスペースがあるとまた違う。そのへんが悩みなんだろうねえ。じゃあ、あんまり東スポは売れないね。エッヘッヘ」と少々厳しめの(?)ツッコミを入れて笑い飛ばした。

 還暦を過ぎても固定観念や先入観にとらわれず、最新のツールも受け入れられるのは原監督ならではだろう。昨季から3度目の指揮官就任が決まると、新たなコーチ人事に着手。プロでの指導者経験がなかった元木内野守備兼打撃コーチ(現ヘッド)や宮本投手総合コーチ(現投手チーフコーチ)の招聘は周囲を驚かせたが、さらなるインパクトを与えたのは入閣を打診した手段だった。無料通信アプリの「LINE」を使って元木コーチに「力を貸してほしい」とオファーをかけるなど、従来の球界の常識では考えられない手法だった。

 初のオンライン取材の感想を求めると、指揮官は「これも2020ですよ。後になって『ああいう時もあったね』とキチンと後輩たちに伝えられるようになれば」としみじみ語った。何が起こるか分からない今季を乗り越えるには、こうした柔軟さと臨機応変なスタイルが求められるのかもしれない。