ヤクルト・高津監督 40歳石川と揺るがぬ信頼関係

2020年05月27日 16時30分

オンライン会見に臨む高津監督(球団提供)

 エースと指揮官の信頼関係は揺るがない。開幕が6月19日に正式決定したことを受け、ヤクルトの高津臣吾新監督(51)は改めてベテラン左腕・石川雅規投手(40)を開幕投手に指名した。当初の3月20日からの大幅な“スライド登板”にも、指揮官は26日のオンライン取材で「変更はありません。彼が投げている姿で刺激を受ける人はたくさんいる。本当に開幕投手にふさわしい男だと思っている。彼にかける」と信頼感を口にした。

 40代での開幕投手は両リーグ6度目(5人目)で、3年ぶり9度目の石川は村田兆治(ロッテ)に並ぶ40歳4か月での大役となる。25日の練習前に高津監督が直々に伝えると「不眠不休で頑張ります」と意気込みを口にしたという。

 石川にとって新指揮官は恩人であり、師匠でもある。新人時代の2002年春季キャンプで何かと気遣ってくれたのが、守護神として前年のチームの日本一に貢献した高津“投手”。その時点で最優秀救援投手に3度輝いたスターからは食事にも誘われ「すごい選手だったので、行っていいのかなと思った」とドキドキしたそうだが、大先輩は野球界のいろはを優しくレクチャーしてくれたという。

 様々なアドバイスを受け、背中を見て学んだプロとしての生きざまは、後輩へと受け継いでいる。現役最多171勝の実績を誇る一方で「ライバルでもある」という若手や外国人選手にも率先して声をかけたり、食事に誘う。石川は「ヤクルトはもともと溶け込みやすいチームですけどね」と謙遜するが、目指す目標は一つ。「優勝して高津さんを胴上げしたい」。その決意は固い。