原監督の名物グータッチがコロナ仕様に進化

2020年05月23日 16時30分

原監督のグータッチはどうなる?

 あの“名物”はどうなってしまうのか…。巨人・原辰徳監督(61)の「グータッチ」の存続が危ぶまれている。開幕延期が続くプロ野球にようやく光が差し込んできたが、今後も新型コロナへの対策は不可欠でさまざまな制約が生じることが確実。指揮官の代名詞にも影響を及ぼす可能性もあり、周囲からはコロナ仕様の新バージョンの開発を推す声まで上がっている。

 新たな開幕日の発表こそ見送られたが、大きな前進だろう。22日のJリーグとの対策連絡会議では、専門家チームから公式戦実施に前向きな考えも示された。

 ただ、開幕できたとしてもグラウンド内外でのコロナ対策は欠かせない。そんな中、球団関係者が「監督のも規制されてしまうかもね…」とつぶやいていたのが、原監督のグータッチだった。専門家チームは当初から感染経路の一つとして「接触感染」=手で触れることによるリスクを挙げ、この日改定した提言でも「手指衛生の励行」を明記した。

 海外でもさまざまな規制が設けられている。すでに開幕した韓国プロ野球ではハイタッチの自粛が求められ、ツバ吐きは禁止。さらに、開幕を目指すMLBは67ページに及ぶコロナ対策の文書をまとめ、名物でもあった試合中のベンチでヒマワリの種を食べる行為もNGに。ハイタッチやグータッチ、ハグなど肉体的な接触そのものを避けるように求めている。このように、拳と拳を接触させるグータッチも危機的な状況に追い込まれているのだ。

 当然、お互いの両拳を突き合わせる原監督式のグータッチも例外ではないだろう。それでも“抜け道”がないわけではないとの見方もある。「一定の距離を保って空中でグータッチをするなら問題ないのでは?」(同)。一般的に推奨される約2メートルのソーシャルディスタンスを可能な限り守りつつ、相手に触れることなく拳を合わせる。従来型をコロナ仕様に進化させた「エアグータッチ」もアリというわけだ。実際、昨季中には防球ネットで仕切られたスタンドのファンの求めに応じ、グラウンド上からレアな「エア式」を繰り出したこともある。

 また、カーリングの藤沢五月と山口剛史が披露して話題になった「ヒジタッチ」に変更する可能性もゼロではない。今年3月の練習試合でOBの訪問を受けた原監督は、さりげなくヒジであいさつを交わしたこともある。

 今月中旬までの個人調整期間中、外出を控えて「一人で(自宅の)部屋にこもりながらいる」と語っていた指揮官。これまで数え切れないほど拳を合わせ、ベンチの士気も高めたグータッチはコロナで大きく形を変えるのか――。