広島が開幕に向けて着々と準備を進めている。21日にはマツダスタジアムでのチーム練習を再開。約1か月半ぶりに一軍の投手と野手が集合し、投内連係など実戦的な練習を行った。さらに、この日は「マツダスタジアムを見に行こう」企画として抽選で選ばれた125組340人のファンがマスク着用や検温、消毒などの感染予防を行った上で一軍練習を見学。久々にスタンドから熱視線を送られた佐々岡真司監督(52)は「ファンあってのプロ野球。野球を見たいという気持ちを持っておられる方もいると思う。勇気を与えていきたい」と気持ちを新たにした。

 この日はコンコース内の複数の売店も営業し、から揚げや焼きそばなどの定番メニューを提供。また、感染対策のため透明のフェースガードを着用した売り子がソフトドリンクを販売するなど新たな取り組みも導入された。今回の球場開放は自粛で疲弊する市民の健康面を考慮した企画だが、シーズンで入場制限での開催となったときにどんな形で開催するのがベストなのかを模索する絶好の機会にもなりそうだ。