【夏の甲子園中止】鈴木誠也 無念の球児に緊急エール

2020年05月21日 16時30分

高校球児への思いを明かした鈴木誠

 広島・鈴木誠也外野手(25)が夢の舞台を失った球児に緊急エールだ。自身も二松学舎大付高時代の3年間を甲子園出場のためにささげてきただけに「3年生はラストの大会がないというのはすごく残念だろうし、『今までやってきたことは何だったんだろう』となると思う。だから軽々しく声を掛けることはできない…」とその無念さは痛いほど分かる。

 しかし、今後も野球人生を送るであろう球児たちには立ち止まってほしくはない。何とか前を向くために赤ヘルの主砲は“仮想・ライバル”のススメを説く。「もちろん悲しいし、やる気もなくなる。でも、そんな中でコツコツ頑張る選手は必ずどこかにいる。心の中で『自分が休んでいる間に誰かが練習している』という気持ちになれば、その人に負けないようにやろうと思える。それがプロや大学、社会人など上の世界に行ったときに生きてくるはず」。こんな苦境でも野球に全力で取り組む同世代の選手を想像することで自らを奮い立たせてほしいという。

 何より鈴木誠自身がこの精神で這い上がった。高校3年間で甲子園出場は一度もかなわず、3年夏の大会が終わったときに気持ちは切れかけた。しかし「(大谷)翔平だったり、同級生のメンバーがコツコツやっていると考えたら休んでいられなかった」と同じく地方大会で夢破れた大谷翔平投手(25=エンゼルス)らライバルが黙々と練習する姿を想像することで、気持ちを切り替えて猛練習にまい進。そのときの頑張りが現在にもつながっている。

 また、今後野球以外の道に進もうとしている球児にも「(何事も)こういう状況で少しでも頑張れたら今後の人生、野球だけでなくて他の仕事にも生きてくるはず。次の世界で変わった自分になれる。どん底に落ちたときほど何をやるかでこれからの人生が変わってくると思う」と激励する。

 再三の開幕延期により自身も難しい調整を余儀なくされているが「今後あってほしくない」とコロナ禍による春夏両大会の中止に心を痛めていた。