巨人 開幕延期中にキャンプ離脱組回復で先発ローテ争いが激化

2020年05月20日 16時30分

開幕ローテで頭を悩ませることになりそうな原監督(左)と宮本コーチ

 掟破りの“飛び級昇格”はあるか――。巨人の開幕ローテーションが波乱含みとなってきた。原辰徳監督(61)はオープン戦終了時に5人が決定済みだったことを明かしているが、コロナ禍による延期で再検討の可能性も浮上。しかも故障からオープン戦まで完走できなかったローテ候補たちが続々と復活しており、予断を許さない状況となっている。

 生き残りか、脱落か。6月中旬以降のプロ野球開幕を見据え、開幕ローテ争いが再び激化しそうだ。原監督はオープン戦が終了した3月15日時点で、当初の3月20日開幕であれば「5人は決まっていました」とした。具体的な名前こそ挙げなかったが、菅野、サンチェス、戸郷、田口、鍬原の5選手だったとみられる。

 ただ、最短6月19日に開幕した場合、その5人がそのままスライドするとは限らない。指揮官は「当然、それを継続した形で見ようとは思っています」としながら「まだ時間もありますし。多少のオープン戦も練習試合もできると思いますし、そこが最後の登竜門になると思います」とも付け加えた。宮本投手チーフコーチも「ずっと開幕までサバイバルと選手たちには伝えてきた」。要するにエース菅野と新助っ人サンチェスは別格としても、他の4枠は厳密には確定していない状況だ。

 新たに開幕ローテを脅かす有力候補はC.C.メルセデス(26)や畠世周(25)、高橋優貴(23)らだろう。メルセデスはキャンプ序盤、左ヒジに違和感を覚えて早々に離脱したが、すでに実戦復帰。キャンプ終盤に右肩を負傷した畠もブルペン投球を繰り返し、3月上旬に左ヒジを痛めた高橋も打者相手の投球練習を再開している。

 一方で古参のチームスタッフは以前に「開幕一軍、開幕ローテに入るのはキャンプ、オープン戦を通じて頑張った選手が勝ち取る栄誉。それが崩れれば、チームにひずみが生まれかねない」とも語っていた。仮に後発のメルセデスらが滑り込めば、厳しい競争期間をすっ飛ばした形で異例の開幕を迎えることになる。

 もちろん、今回は開幕延期に伴う特例措置ながら、首脳陣としても、1か月半もの「個人調整期間」で調子を落とした選手をあえて使うわけにもいかない。食うか食われるか。「6・19」までは残り1か月。短期間で行われる見込みの練習試合などで、どちらの立場も“一発回答”が求められる。