アピールしたいヤングGに“警報”発令 阿部二軍監督命名のアダ名に注意

2020年05月15日 16時30分

春季キャンプで松井(右)を指導する阿部二軍監督

 巨人・阿部慎之助二軍監督(41)が元気いっぱいだ。余力を残して現役を引退したとあって指導にも熱が入る。一方で、アピールする側には注意すべき点もあるという。ヤングGは存在感を示すことも重要だが、場合によっては鬼軍曹から不本意な形で命名されてしまうケースも。そのため、ひそかに“妙な警報”も発令されているようで――。

「一人でも多く一軍に行かせられるように、厳しく指導していきたい」。そう指導者としての決意を語っていた阿部二軍監督は、ブルペンで捕手役を務めては投手に助言を送り、一部野手には現役時代のルーティンだった“ファウル打ち”も伝授した。自らの経験を伝えるだけでなく、時にフリー打撃で柵越えを放つなど、いつでも精力的だ。

 現在は全体練習を再開できない状況だが、若手にはアピールのチャンスでもある。チーム練習がないため、指揮官を“独占”することも不可能ではない。ただ、アピールには注意も必要という。ファームスタッフは「ニックネームで呼ばれて、簡単に自分は阿部監督の目に留まったんだと思ってはいけないんです」と警鐘を鳴らしていた。

 今春キャンプでは、こんな出来事もあった。阿部二軍監督は高卒2年目の松井義弥内野手(19)を、ある時から唐突に「ウドちゃん」の愛称で呼び始めた。松井は191センチ、90キロと恵まれた体格を誇り、高校通算40本塁打で「九州のゴジラ」の異名を取った未来のスラッガー候補。鬼軍曹は当時まだ育成選手だったモタと松井を徹底的にシゴいていたが、謎めいたネーミングには松井も「分からないです。急にでしたから…」と困惑を隠せずにいた。阿部二軍監督のアンテナに松井の何かが引っかかったことは間違いないが、実はこの呼び名の裏にはブラックなユーモアも込められていた。

「『ウドちゃん』と聞いて思い浮かぶのは『ウド鈴木』か『うどの大木』。残念ながら、松井の場合は後者でした。当然、かわいげがあるから目をかけたのでしょうけど、監督にはどうしても動きが鈍くさく映ったみたいで…。そうならないように、しっかりとアピールしないといけない」(別のスタッフ)

 ウイットに富んだ阿部二軍監督の発想も珍妙ではあるが“黒あだ名”をつけられてしまった松井は不本意でならないだろう。今後の松井の奮起が期待されるとともに、他の若手もまさかの方向に命名されないよう油断はできない。