阪神 新助っ人・ボーアはどっち?「WRONG」OR「DIFFERENT」タイプ

2020年05月07日 16時30分

打撃練習をするボーア(阪神タイガース提供)

 いい傾向にはあるようだ。阪神の新外国人ジャスティン・ボーア内野手(31=前エンゼルス)は新型コロナ禍で難しい調整を強いられる中、練習休止期間中も映像で打撃フォームを解析するなど準備に余念がない。母国・米国の現状など心配は尽きないはずだが、逆に球団スタッフに対して心配や気遣いの言葉をかけるなど器の大きさも見せている。

 そんな虎の4番候補の行動に元球団通訳は「性格上は活躍できる傾向がある」という。いわく、外国人選手の成功の鍵として「野球でも私生活の面でもアジャスト(適応)しようとする姿勢」を挙げ、その指標としてロング(wrong)かディファレント(different)かという理論を用いて説明する。

「ロングは『間違い』という意味。これを多く使う選手は成功が難しい。自分たちの意見、文化が正しくて日本のやり方は間違っていると見なしてしまいます」という。ロングタイプの一例として、ある時、外国人選手の自宅に出たゴキブリの駆除を巡ってひと騒動あったそうだ。「彼らの言う駆除とは、業者に依頼しての大規模な消毒作業で、その費用を球団側が負担するべきだと主張してきたんです。一体いくらかかるんだって話ですよ」

 一方で「ディファレントは『違い』。相違や齟齬(そご)は感じても、それを受け入れていく部分も持っている」。ディファレントタイプは異文化や異例の事態を許容する傾向があるという。現役時代のジェフ・ウィリアムス、アンディ・シーツ(ともに現駐米スカウト)、ジョージ・アリアスを間近で見てきた前出の元通訳は、彼らも「ディファレントタイプ」だったと当時を振り返る。

 ボーアについては「断言はできないが、活躍する条件は備わっている」という。オープン戦では長打なしに終わったが、果たして偉大な先輩たちのように日本で成功することはできるか。