プロ野球選手も自分磨きは多種多様だ。中日・鈴木博志投手(23)は新型コロナウイルスの感染拡大の影響から自宅で過ごす時間が増えている中“お絵描きチャレンジ”にハマっているという。

 鉛筆やシャープペンシル、消しゴムを駆使し、白黒ながらリアルに描いた竜やコアラ、リンゴなどを自身のインスタグラムに投稿。「小さいころから描くのが好きで、美術だったり図画工作系は得意だった。ここ数年は描いていなかったので久しぶりに描いてみたらやっぱ楽しいなって。(1枚の絵に)長くて2、3時間はぶっ続けで、自分の世界に入れる。集中できているなというのはある」と力説する。

 鉛筆は4BやHBなど濃いもの、薄いものを使い分け、影まで出すなど独学ながら本格的。SNS上でもリアルすぎると話題だ。お題は「家にあったものとか写真や本にあったものを見て描いている」そうで、ファンからのリクエストも「ありますね。ちょこちょこ。ドアラとか、選手の似顔絵とか、自画像を描いてくださいとか」。そんな要望に対して「なんでもいいので、描けるやつがあれば」と今後は応じる考えもあるという。

 チーム関係者は「家でボーッとしているよりは絵でも何でも2、3時間も集中して取り組むことは大事。その集中力は野球にも生かせると思う。博志はいい趣味を持っているね」と目を細めている。

 ナゴヤ球場での自主練習に参加した1日はブルペンで42球を投げた。2年目の昨季は開幕から守護神を託されながら結果が残せず、その座を剥奪されて8月以降は屈辱の二軍暮らし。巻き返しを期す今季は「自分の中でポジションというのがないわけですから。もう一回挑戦して自分のポジションというのを勝ち取っていけたらいい」と鼻息を荒くしている。