西武本拠地で選手らに愛されて40年 名物食堂の苦しい現状

2020年05月01日 16時30分

一日も早い開幕を願うさやま食堂

 西武ナイン、スタッフ、そしてファンに愛されて40年。メットライフドームそばの名物店「さやま食堂」にも例外なくコロナ不況は直撃している。

 ライオンズが本拠地を所沢に移転した翌年の1980年に営業を始め、今年が40周年となる同店は九州出身の店主・山崎幸正さん(58)が作る長崎ちゃんぽんをはじめ各種定食が西武ナイン、ファンらに親しまれてきた本拠地周辺の隠れた聖地。しかし、そんな同店の名物店主・山崎さんは「野球がないから選手もスタッフもファンも来ない。3月はそこそこ頑張れたけど、4月はかなりの赤字。緊急事態宣言が出て(客足は)ガクッと落ちました」と厳しい現状を語った。

 通常、本拠地で西武戦が開催される時は「デーゲームなら、朝5時から仕込みを開始してテレビの中継局などから入る仕出し弁当の注文が70~80個。店も10時に開けなければ外にお客さんが並んで午後1時半ぐらいまでずっと並んでいる」という。
「ファンの方は試合後にも来るので野球のある日は大体150~200食は出る。それが今では近所の常連さん、たまたま立ち寄ってくださるサイクリングの人たちで一日30人程度。閉店時間も夜7時半に早めています。野球があるのとないのとでは全然違う」と7割以上の客足ダウンを嘆く。

 現在、メットライフドーム、室内練習場では西武ナインが週4日の自主練習を行っているが、選手の外食は禁止。若獅子寮に入寮している寮生が外出する場合にも寮長に行き先を報告し「近所での買い物なら1時間以内」「美容室なら2時間以内」などと厳しい行動制限が課せられている。

 山崎さんは「4月になっても寮生は誰一人来ていない。たまに気にかけてくれる選手やスタッフから『元気ですか?』『どうですか?』と電話が入るけど、こればかりは相手のない問題だからね…。球団も週に2日しか開いていないから人がいない。球場の改装工事も一時中断しているようだし、とにかく厳しい。厳しいですよ」とポツリ。いつ解除されるのかわからない緊急事態宣言下の現状を耐えている。