【プロジェクトC】2020プロ野球“妄想開幕”幻の序盤戦「プロスピ」最新版で完全シミュレート:セ・リーグ編

2020年05月01日 16時30分

DeNAとの開幕戦で決勝2ランを放った巨人・坂本。まるで本物の中継を見ているようだ(写真は日本野球機構承認 プロ野球フランチャイズ球場公認 (C)Konami Digital Entertainment)

 プロ野球はゲームで観戦したって最高だ! 新型コロナウイルスの猛威が収まらず、いまだ開幕の見通しが立たない2020年のペナントレース。野球のない日々に多くのファンがじだんだを踏んでいることだろう。そこで本紙は、(株)コナミデジタルエンタテインメントの人気野球ゲーム「プロ野球スピリッツ2019(2020年アップデート版=PS4)」の力を借り、20年シーズンを「東スポリーグ」と称して仮想開幕した。本紙プロ野球担当記者陣もガチ参戦し、幻の3月20日開幕戦から5月6日までの試合を完全シミュレート。まずは白熱のセ・リーグ編からご覧あれ!

 もしあの日に開幕していたら、プロ野球は今ごろどんな結果になっていただろう…。過ぎてしまった日は帰ってこないが、「プロスピ」はファンのそんなセンチな心を癒やしてくれる。

 今回本紙は「ペナント」モードを選択。3月20日の開幕オーダーは各球団担当記者が本気で予想し、プレーヤーの実力差が出ないよう試合は「観戦モード」で行った。結果に対しては「そんなはずはない!」とのツッコミもあろうが、少しでもシーズン気分を感じていただけたらうれしい。

 前編はセ・リーグから。結果から先にお伝えすると、空前の大混戦となった。序盤は開幕からスタートダッシュを決めた中日が首位を走り、続いたのは阪神、ヤクルト。前年覇者の巨人は吉川尚の故障離脱などが響き、やや出遅れた。

 幻の序盤戦で大ブレークを果たしたのは阪神の3年目左腕・高橋遥人(24)だ。開幕から無傷の6連勝でチームに大きく貢献。若きサウスポーの活躍により、阪神は5月6日終了時点で中日を捕らえて首位タイとなった。意外(?)にも2人の新助っ人も大活躍。サンズが打率2割7分2厘、4本塁打、主砲のボーアは打率2割7分7厘、チームトップの11本塁打を放つなど大いに躍動した。

 絶好のスタートを切った中日は突出した成績の選手こそ少ないものの、盗塁ランキングトップの大島(打率2割8分2厘、17盗塁)やエース・大野雄(5勝2敗、防御率0・98)を筆頭に投打の主力が安定した成績を残して首位を守り切った。
 一方、4月を12勝11敗1引き分けと乗り切れずにいた巨人は5月に入って猛追開始。1日から本拠地で苦手の広島に3連勝すると、続く中日にも2勝1敗で勝ち越し、首位の2チームにゲーム差なしの3位に浮上(※上位2球団との直接対決結果による)。原巨人らしいドラマチックな展開を見せてくれた。

 気になるのは5月6日時点でチーム防御率がリーグワーストの3・69、先発防御率にいたっては4・43と投壊していた点。それでも打点王レース首位の主砲・岡本(打率3割1分5厘、10本塁打、45打点)が打線をけん引し、チーム本塁打数はリーグ断トツの51本。チーム打点も同2位の阪神に14点の大差をつける191点を記録するなど、自慢の強力打線で打ち勝つ試合が目立った。

 Bクラスながら、4位・ヤクルトも首位に1差。5位・広島、最下位のDeNAまでも大差はなく、まさに拮抗状態。実際のシーズンも例年になくドキドキの展開となるのは間違いなさそうだ。

【注目の開幕カードは】幻のセ・リーグ開幕カード(3月20日)も本紙野球取材班のガチ予想オーダーで完全シミュレート。結果は以下の通りだ。

▽巨人―DeNA(東京ドーム)巨人が頼れる投打の柱の活躍で2―0で勝利した。初回から無死二塁の好機をつかむと、2番・坂本が相手左腕・今永から左翼スタンド中段へ飛び込む豪快な開幕弾を放って先制。投げてはエース・菅野が危なげなく完封を飾り、最高のスタートを切った。

▽ヤクルト―阪神(神宮)ヤクルトが3―2で接戦を制し、高津監督の初陣を飾った。阪神は新助っ人・サンズの来日1号弾や糸井の猛打賞の活躍などで詰め寄ったが捕らえきれず。ヤクルトの頼れるベテラン左腕・石川が7回2失点と好投しリードを守り切った。

▽広島―中日(マツダ)4―0で中日が快勝。初回に阿部の適時打で先制すると、その後もビシエドの一発などで広島エース・大瀬良を序盤に攻略。投げては大野雄が完封し、強力赤ヘル打線を封じ込めた。

〈上位3チーム番記者の一言〉
☆阪神担当・雨宮記者:開幕6連勝はやや出来過ぎな感も否めませんが、左腕・高橋遥は球団内外から潜在能力を高く評価されてきた逸材。西勇と左右のWエースとして投手陣を支えてくれれば、阪神はシーズン通して安定した戦いができます。救援陣が質、量ともに充実しているのも強み。鍵はやはり打線。ボーア、サンズがこれぐらいやってくれたら万々歳。実際のシーズンでは糸井、福留らベテランの奮闘にも期待したいです。

☆中日担当・霞上記者:下馬評は低い中日ですが、この結果には何の驚きもなく、むしろ納得です。今季は先発陣が厚みを増し、打線も円熟の域に達している野手が多いとあって順位予想では中日を優勝に推すつもりでした。特に昨季、最優秀防御率タイトルを初獲得した大野雄には期待していますが、ゲームでも防御率0.98、54個の最多奪三振とは頼もしい。実際のペナントも試合数が少なくなればなるほど、短期勝負では中日有利とみています。

☆巨人担当・大島記者:今季最大の課題は、山口俊(ブルージェイズ)の抜けた先発投手陣。年間を通して計算できるのは菅野だけでしたから、先発陣の防御率がリーグ最低でも不思議ではありません。打線はゲームでも打率の上位10傑に入った坂本、丸、岡本の並びがやはり強力です。今回の結果は5月6日までということですが、例年、夏場以降に強いのが巨人。実際のペナントレースでも打線が投手陣をカバーしながら、連覇を目指してもらいたいですね!

【伊原春樹 新・鬼の手帳】ファンの皆さんもプロ野球が見たくてウズウズしているだろうけど、それは私も同じ。仮想のペナントレースか、面白いね。野球の話をさせてもらえるのはうれしいよ。

 セの結果は阪神、中日、巨人が三つどもえだって? 十分あり得る。私もキャンプ視察を終えた時点で、今年のセは大混戦になるとみていた。東スポ恒例の順位予想も「セは辞退させてよ」って話していたほどだったからね。

 阪神は高橋遥が大ブレークということだけど、これも全く不思議じゃない。それだけの能力を持っている投手だし、昨年だってもっと頑張るかなと思っていた。助っ人さえ当たれば、自然と上位にくる球団ですよ。中日も投打の質が上がって久々に優勝争いに絡んでくるんじゃないか。巨人はチーム防御率が悪いということだが、実際は駒もいるし、もう少し頑張るはずだよ。

 5位の広島は4番・鈴木誠と3番・西川が打率ランキングの1、2位。これは順当だね。今年の西川は丸(巨人)に迫る成績を残すと期待していた。出遅れはリリーフ陣の不振が原因か…。カープに関しては良くも悪くも佐々岡新監督のやりくり次第とみている。

 最下位はDeNAということだけど、筒香(レイズ)の穴が埋まらなければその可能性はある。ただ外国人枠を柔軟に使えれば、ゲームのような結果にはならないんじゃないか。(本紙専属評論家)

※明日はパ・リーグ編

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