巨人・原監督 ナインにが課していた“裏ミッション”

2020年04月25日 16時30分

読書のススメを説く原監督

 指揮官が課していた“裏ミッション”とは――。厳重な感染防止策のもと、個人調整を続ける巨人ナインだが、原辰徳監督(61)が課していたのは技術、トレーニングだけではなかった。実は春季キャンプ時、くしくも指揮官がナインに説いたある教えが「STAY HOME」に直結することが判明。庶民の模範となり得るミッションの“達成ぶり”にも注目が集まりそうなのだ。

 巨人は24日に東京都内の医療現場を支援するため、都に5000万円を寄付したことを発表。坂本勇人内野手(31)、丸佳浩外野手(31)、菅野智之投手(30)の主力3選手の発案に、原監督と阿部慎之助二軍監督(41)が賛同し、各自1000万円を拠出した。球団も医療用マスクや環境除菌用クロスなどを寄贈したという。

 公開された5人のメッセージ動画では全員が声を揃え「頑張ろう、東京」とエール。原監督も「医療従事者の方に感謝と敬意を込めて送ります。すべてコロナの感染者をなくすためです」と語ったが、この数か月前から不要不急の外出を控える、あることをナインに推奨していた。

 それは「読書のススメ」。春季キャンプ時、原監督は主将の坂本に「本を読め」と伝えていたそうだが、実は全ナインにも言っていた。「漫画でもいいと思っている」という指揮官は、その良さをこう語っていた。

「本を読む時って(気持ちが)フラットになるじゃない。固定観念がない状態で本を読むわけじゃん。テレビとかゲームじゃフラットになれないだろ? テレビだと、何か題名を見て『こういうもんなんだろうな』って(スイッチを)つけるだろうし、ゲームだってある程度知識を持った中でやるだろうし。しかし、小説とか本というのは、全くゼロからスタートできる。そういう部分では本というのはめくった時が新しいわけだからね。めくる時の楽しみってすごいじゃない。それは本でしか味わえないと思うね」

 原監督はナインには野球博士であることと同時に、視野の広い人間になることを求めている。だから本の内容、ジャンルに関しては「何でもいい」という。「本は内容じゃないと思う。やっぱりさ、本まで出すってのは相当なる意思がそこに入ってるわけだからね」。すべての本に、出版に至るだけの熱意や覚悟がある。それを感じ取ることが大事だというが「でもだいたい題名で引かれるか引かれないか。あるいは作者で引かれるか引かれないか。そういうのはあるよね」とも。タイトル、作家で選ぶ“ジャケ買い方式”もありとした。

 ちなみに原監督は歴史ものや伝記、人の生きざまが描かれたものを好む。近年では百田尚樹や池井戸潤の小説がお気に入りだそうで「百田さんの小説で好きなのは何個かあるんだけど『影法師』というのがあって…ぜひ読んでほしいね。あと『モンスター』。これも面白い」。以前には漫画で三国志を読破したそうだ。

 主に午前中、ジャイアンツ球場で汗を流すGナインが、自宅に帰れば読書ざんまい、となれば、まさにアスリートの「STAY HOME」の見本となるが…。原監督が課していた“裏ミッション”を今こそ実践するときだろう。