ソフトバンク・尾形の目標 千賀の「特別な一球」

2020年04月25日 16時30分

渾身の直球で秋山のバットは空を切った

 ソフトバンクでブレーク候補筆頭の若手右腕が尾形崇斗投手(20)だ。今年の3月16日に育成選手から支配下に昇格したばかりだが評価は抜群。150キロ超の空振りを取れる直球が武器で、オープン戦では5試合に登板して11回を4安打無失点に抑えた。

 そんな尾形が糧にしているものがある。キャンプ時に「毎晩、見ています!」。目を輝かせて話していたのが、エース・千賀滉大投手(27)が昨年のCSファイナルステージ第3戦(メットライフ)の5回に、西武・秋山(現レッズ)から空振り三振を奪ったインハイへの155キロ直球だ。毎夜、その一球をタブレットで再生。「1ミリも落ちてない感じ。かっこいい。目標です」。成長へのモチベーションにしているというわけだ。

 若手右腕をトリコにしたボールはどのようなものだったのか。当事者の千賀にとっても“特別な一球”だったという。本紙が尋ねると大きくうなずいてこう明かしていた。「もちろん覚えてます。(米球界移籍が濃厚だった)秋山さんと戦うのは最後だと思って、気持ちよく送り出したいと思っていたので。きっちり投げてやろうと思っていました。いいところにいってくれた。自分の中でも印象に残っているボールです」

 開幕すればリリーフ陣の一角としてフル回転が期待される尾形。同じ育成出身の千賀の背中を追って一気に台頭を目指している。