阪神15日再始動も急がば回れ OB柏原氏“勝負は11月”

2020年04月15日 16時30分

自主練習で活動を再開した阪神(球団提供)

 15日から自主練習で活動を再開した阪神で、OBから“あえてのスロー調整”を勧める声が上がっている。

 約3週間ぶりの再始動、設備の整った球団施設での久々の調整にナインの士気が高まるのは大いに理解できる。だが「まだ、開幕日も正式に決まったわけじゃない。無理やりそこに100%のコンディションをつくるより、今年に限ればむしろ7、8割のところで合わせたほうがいい」と話すのが、阪神、日本ハムで打撃コーチを務めた柏原純一氏だ。

 依然、新型コロナウイルスが感染拡大を続けているご時世を鑑み「6月上旬予定の開幕が早まることは考えづらく、むしろ遅れる可能性はある。そうなるとこれ以上、コンディションを上げたり、下げたりとかは30代以上のベテランには、肉体面にも、精神的にもキツイ」と同氏は分析する。

 では、先の見えない開幕へ、鈍った体をどう再生すべきか――。

「3週間、何もしなければ、体力もキャンプ前半ぐらいの感覚に落ちるけど、仮にそうだとしても焦らないこと。キャンプインをして(当初の開幕予定だった)3月下旬に向けて、一度ピークに持っていった体なら、技術的な感覚を取り戻すスピードも速い。打者ならいきなりボールを打つより、走る量を増やして、衰えた筋力に刺激を入れて体のキレを出すメニューを多くしたほうがいい」

 今シーズンはCSや日本シリーズを含めれば、例年より約1か月以上長い11月末までの開催が確実な状況。その点で「今年に限れば、広島のようにほぼ全体練習で通しているチームより、夏場以降から状態をピークに持っていけるチームのほうが、最後の追い込みは利くかもしれない」。常に張り詰めた状態だと終盤に“ガス欠”を起こす可能性も高く、逆にここから緩やかな右肩上がりを描ければ、結果的に最後の追い込みも利きやすいというわけだ。

 現時点の遅れに惑わされることなく“急がば回れ”の精神が虎戦士の先々に有利に働くこともありそうだ。