巨人・原監督 いつ開幕でも十分戦える!

2020年04月10日 16時30分

原監督の頭脳はいつ開幕しても万全だ

「一度は出来上がった選手たちばかりですから、(チームの)組み立て作業になったときは、かなり早い状態で組み立つ。そういう状態に一人ひとりの選手がなってもらうことを希望しております」

 8日に球団幹部と今後の方針について話し合った原監督は、無期限の個人調整期間に入ったナインにこうメッセージを送った。さすが“ミスター・ポジティブ”とあって、全編にわたり前向きなフレーズにあふれていたが、目を引くのはすでに指揮官の中でチームの組み立て作業は完了しているかのような表現だ。

“あとはお前さんたち次第だよ”という余裕すら漂うが、実は原監督なりの根拠がある。オープン戦は4引き分けを挟む9連敗と泥沼だったが、練習試合となった最後の4戦は投打がかみ合い全勝でフィニッシュした。開幕へ向け、ナインの状態が上がってきたこともあろうが、指揮官の見解はこうだった。

「(連敗中は)いろいろ試してた部分もあるし、攻撃も非常に自由奔放にという部分があった。(4連勝は)少しチームとして戦うようにしたというところですね」

 オープン戦は選手の可能性の見極めに重点を置き、終盤の連勝は選手を絞り込んだ原監督が、采配に「少し」本腰を入れチームとして勝ちにいった結果だというのだ。

 確かにオープン戦は勝敗への固執は最低限のものだった。野手では北村、松原、湯浅ら若手を優先して起用。ポジション、出場のタイミングなどあらゆる状況でプレーさせた。さらにはモタを8打席連続三振を喫してもなお起用し続けるなど、ギリギリまで能力の把握に努めた。

 投手では中継ぎの古川や鍵谷をセットアッパーに起用するなど可能性を模索。守護神のデラロサをゲーム中盤に登板させ相手の主力に当てるなど、試合展開よりも選手個々の試合勘を養うことを優先した。

 徹底した“試用期間”で絞り込んだ戦力を用い、終盤は原監督がゲームを意識した采配で4連勝。プラン通りに事が運べたことが、あの自信につながっていると言っていい。

 開幕はおろか、全体練習する見込みすら立っていない状況だが、原監督の中のチームは出来上がっている。すべてはナインのコンディションづくりにかかっている。