広島・鈴木誠也の”働き方改革”

2020年04月10日 16時30分

打撃練習をする鈴木誠

 広島・鈴木誠也外野手(25)が“働き方改革”に取り組んでいる。新型コロナウイルス対策としてチームは8日から野手と投手をそれぞれ2班に分け、午前と午後に練習する時差練習を導入。それに伴い、一日の練習時間は約2時間と激減した。

 早出や居残りをいとわない猛練習で力をつけてきた鈴木誠にとっては大きな痛手…と思いきや「今まではダラダラやってしまうときもあったが、短い時間で集中してやれれば、他に使える時間も増える。そういう勉強の期間だと思ってやっている」と、これを機に練習の質を見直すという。

 効率の向上に向け、まずは“完璧主義”を廃止している。課題すべてを克服しようとバットを振り込んでいた習慣を改善。「前日に『明日は何しようかな』と考えてそれをやれればその日はオッケー。練習をしているうちにやりたいことも出てくるが、それをやると長くなるので決めたことだけをやる」。タイミングの取り方やバットの軌道など技術的なテーマを一日一つ決めてそれを厳守。課題をクリアできない場合もあるが「そのときは次に持ち越す」と執着せずにスッパリ切り替える。

 練習時間の短縮により自宅で追加のトレーニングをする選手がいるように球場で制限がある分、家で思う存分に素振りなどをしたくなりそうなもの。しかし、赤ヘルの主砲は「家で練習はやらない」と短い練習時間を濃密なものにするため、あえて“自主練”もなしと決めている。

 再三の開幕延期によって調整は困難を極めるなか「なるようになる、と思っている」と泰然自若の背番号1。空白期間をさらなる進化につなげる。