西武・松坂復活のカギ握る 共闘ニールが伝授した”魔球”

2020年04月10日 16時30分

タッグを組んだ松坂(右)とニール

 14年ぶりに西武に復帰した松坂大輔投手(39)の“魔球”が注目を浴びている。先月15日のオープン戦でヤクルト・村上から空振り三振を奪った左打者の外角低めに落ちる「スプリットチェンジ」と呼ばれる変化球だ。同僚のザック・ニール投手(31)から握り方を習得。以来、開幕延期を追い風に磨きをかけているようだが、この新球習得のきっかけ、実はニールの「ジャイロボールへの好奇心」が一役買ったと言われている。

「『マツザカ』という名前を聞いて真っ先に思い浮かぶのはジャイロ。僕の記憶にずっと残っているから聞いてみたいんだ」と春季キャンプ序盤にこう話していたニール。

 ジャイロボールとはボールが弾丸のようにらせん回転しながら直進すると言われるボールで、2007年に松坂がレッドソックスに移籍した際、米メディアから「ジャイロの使い手」と報じられたため、一時全米の野球ファンの間で話題になった。当時大学生だったニールはこの騒動を覚えていたため、キャンプ入り直後に松坂にその真偽を直撃。これを機に松坂と打ち解け、その後互いの持ち球や球種について話し合う間柄になったという。

「彼は日本だけでなくメジャーでも実績を残したレジェンドだから聞きたいことがたくさんあった。その中でも一番の興味はジャイロボールのこと。確か彼のジャイロは最終的に微妙に動くスライダーだったはずなので。そこを確認したくてね(笑い)。その思いもあって彼と接点を持つことができた。憧れの存在ではあるけれど、僕も何か聞かれたら彼の力になりたい」(ニール)

 松坂はかつて剛腕だったものの、現在は度重なる肩、ヒジの故障もあり変化球を中心とした技巧派投手に変貌を遂げた。ニールもストライクゾーンの四隅を突きながら「打たせて取る」投球スタイルを貫く。今の2人には共通項が多いため“共闘”は互いの投球術をさらに高める可能性がある。

 未確認魔球がつないだ縁で、松坂がスプリットチェンジの使い手として今季復活を遂げるかもしれない。