期待の正二塁手候補 巨人・吉川尚は今季も「温室起用」?

2020年04月08日 16時30分

吉川尚輝

 これも“素材の良さ”ゆえか。開幕が見えない状況となっても、いまだ起用法が不透明なのが、巨人・吉川尚輝内野手(25)だ。正二塁手として期待されるが、あくまでも理想。今季も爆弾と化している腰のコンディションを見ながら、出場を判断する“温室起用”となりそうだ。

 本来ならば若手野手の一人として紅白戦などにも出場する立場だが、腰への負担を考慮。現在は坂本、丸らベテラン、主力組とともに「個人調整組」としてジャイアンツ球場で練習している。

 その扱いはマイペース調整というより“別メニュー調整”。現在のところコンディションは良好で、7日の練習では40分間の打撃練習を敢行し「追い込めるうちに追い込みたい。今の時間を無駄にしたくないですし、できることをしっかりやるしかないです」とコメントした。

 新型コロナウイルスの感染拡大でシーズン開幕が再々延期に。それが皮肉にも、負傷組が息を吹き返すきっかけにもつながっているが、吉川尚に関しては少し事情が違うようだ。腰については「完治させる」というよりも「パンクしないように付き合っていく」方針のようで、チームスタッフの一人は「春のキャンプも(吉川)尚輝を扱う時はコーチ間で確認するほど。それだけデリケートな存在だった」と語る。3月22日のDeNAとの練習試合で、腰の張りを感じつつ出場を志願した吉川尚を首脳陣が却下したのもその一例といえる。

 これも首脳陣がその高いポテンシャルを買っているからこそ。チーム内からは二塁と外野の併用案も上がるが、いかなるポジションでもプレーに高い質を求めるなら無理な起用は避けなければならない。まずは若林、田中俊らが脇を固めるなかで“ほぼ正二塁手”という微妙なポジションでの出場となりそうだ。