巨人の春男・小林の旬はいつ? 今年もオープン戦では絶好調だったが…

2020年04月07日 16時30分

サムスン戦の4回、今季のチーム対外試合初アーチを左越えに放つ小林

「Gの春男」に旬は訪れるのか。新型コロナウイルスの感染拡大によって異例の調整が続く中、巨人・小林誠司捕手(30)の打棒にチーム内の関心が集まっている。例年の春先はとにかく打撃が絶好調だが、今季は大好物の季節に試合ができそうにない。現在まで持ちこたえている小林には“突然変異”を望む声まで上がっている。

 すべての全体練習が中止となった巨人では、選手個々がジャイアンツ球場で自主調整に取り組んでいる。新たな開幕日は早くても5月下旬以降。度重なる延期により、かねてチームでは小林を巡る一風変わった話題が持ち上がっていた。それは「今年の誠司に旬がやってくるのか」というものだ。

 小林は球界屈指の強肩を誇る一方で、低調な打棒は時の首脳陣から何度もやり玉に挙げられてきた。入団から昨季までの6年間で通算打率は2割1分9厘だ。これだけを見れば物足りなくも映るが、春先の小林は別人のように打ちまくる。データをひもとけば一目瞭然で、昨季の3、4月の月間打率は3割7分8厘。2018年も同3割5分7厘で、規定打席に到達した4月下旬には3割7分5厘でセ・リーグの打率トップに立った。

 今年も例年と同じ兆候が見受けられた。年々、危機感を強める小林はキャンプ中も必死にバットを振り込み、2月15日の韓国・サムスンとの練習試合(那覇)でチーム最速となる対外試合初アーチを放った。当時、原辰徳監督(61)は小林の練習に取り組む姿勢にうなずき「打つべくして打ったという形だと僕は見ている」と評価した。努力のかいあって、その後も“春の小林”は継続し、オープン戦では出場8試合で打率3割3分3厘(12打数4安打)。チームとして最後の練習試合となった3月24、25日の中日戦(ナゴヤドーム)でも計3打数3安打、2試合連続の“決勝打”と勝負強さも光った。

 しかし、不運にも小林が躍動する時期にプロ野球が開幕することはない。チームスタッフからは「あれだけ頑張っているのに、もったいない。何とか(好調が)長続きしてほしいけど…」との嘆き節も。一方で「今年は全部が普通のシーズンと違うわけだから、誠司も去年までとは違うかも。ピークも新しい開幕までズレ込んでくれるといいね」と小林の“大化け”に期待する声も聞かれていた。

 これまで小林は何度も「必死にやるだけ」と繰り返してきた。果たしてシーズンが開幕するころの状態は――。