コロナ禍震源地 阪神・藤原オーナー直撃

2020年04月04日 16時30分

本紙の直撃に応じた藤原オーナー

 新型コロナウイルス感染の疑いで2日にPCR検査を受けた阪神・小幡竜平内野手(19)は3日に陰性と診断された。最も恐れていた「虎風荘クラスター感染」発生の可能性はひとまず回避され、チームスタッフもまずは一安心といったところだが、今後とも小幡は念のため寮内での自室隔離を継続されるという。

 猛威を振るうコロナ禍は一向に収まる気配が見られない。24日を目指していたシーズン開幕も見送られ、騒動の“ど真ん中”にいる阪神はチーム練習再開の時期すら決められずにいる。「球界コロナ1号」を出してしまい「球団の対策は万全だったのか」と周囲の風当たりも強くなっているが、球団トップの藤原崇起オーナー(68)もこの状況に心を痛めている。

 3日に大阪市内の阪神電鉄本社で本紙の直撃に応じた虎の総帥は、小幡がPCR検査を受けたことについて「地域の皆様やファンの皆様を不安にさせて申し訳ないと思っています」と神妙な表情で語った。チームはオープン戦期間中に遠征先などでの外出禁止令を出さずに選手の自主性に任せる方針を打ち出していたが、これが裏目に出てしまい藤浪ら3選手の感染につながってしまったとの批判も根強い。これについて藤原オーナーは「結果的に(感染者が)出てしまっている。改めて見直さなければならないと思っている」と反省の弁を述べ、選手の管理体制の強化を再徹底する必要性を強調した。

 チームのみならず、グループ企業全体を束ねる立場として自ら陣頭指揮に立つ構えも示した。「グループ会社全体で(ウイルス拡大防止の)対策は深化してきている。これまでの経験を踏まえた上でさらに進めていきたい」(藤原オーナー)。感染した選手が乗車した可能性があると見られる系列会社「阪神タクシー」の車両は、一斉にすべて消毒済み。本業である電鉄車両内での感染拡大防止の啓蒙活動も引き続き行っているという。