ソフトB古谷救った愛妻ハンバーグ

2020年04月04日 16時30分

期待の大きい古谷

 ソフトバンクでブレーク必至の剛腕が、日本球界左腕最速160キロを誇る古谷優人投手(21)だ。高卒4年目で一軍デビューを目指しており、昨秋の台湾ウインターリーグ(WL)を経て課題だった制球難が大幅に改善した。小さくまとまらず、ストロングポイントの力強い腕の振りを取り戻し、今春キャンプでは一軍完走。オープン戦6試合で防御率2・70の成績を残して、その後の練習試合も一軍に帯同した。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開幕一軍は先延ばし状態となっているが、ここまでの成長は一人でなし得たものではない。古谷は昨年のクリスマスに入籍した同い年の日菜夫人に大感謝している。

 実は昨秋の台湾WLから帰国時、人知れず危機に陥っていた。「台湾で食事が合わなくて体重が(76キロから)72キロまで落ちたんです」。公称175センチと小柄ながら強い体幹で剛速球を生み出す左腕にとっては、死活問題ともいえる激やせ。大食いタイプではなく、不安を抱えていた。だが、その危機を救ったのが愛妻が作る「煮込みハンバーグ」だった。

「おいしくて白米がよく進んだ」といい、茶わん大盛り3杯を軽く平らげられる絶品メニューを週2ペースでリクエスト。おかげで「1か月ちょっとで80キロまで増えた」。私服を買い替えなければならないほどの増量成功。制球安定につながるドッシリとした下半身を手に入れ、チームのリリーフ左腕ではモイネロ、嘉弥真に次ぐ存在までに押し上げてくれた。

 体は小さいが、可能性は無限大。将来の「左のエース」と期待される男は、でっかい愛の力を支えに大投手を目指す。