ソフトバンク  缶詰め状態を「家族の時間」と捉えポジティブ

2020年04月02日 16時30分

笑顔を見せる内川(左)と和田

 新型コロナウイルスの感染拡大防止強化で、無期限の活動休止となったソフトバンク。不要不急の外出禁止を通達され、球団の全施設が使用不可となった選手らは、おのおのトレーニングに励んでいる。かつてない事態にチーム内では戸惑いが広がるが、ベテラン勢は冷静な視点で異常事態に向き合っている。

 通算2171安打の内川聖一内野手(37)は身の回りの日常に目を向け「『家で待機していなさい』と言われているのは、僕たちだけじゃないですからね。(3月上旬から)子供たちはずっとそういう思いをしているわけですし、在宅ワークで仕事をされている方も一緒」と不遇を強調することはない。その上で「僕は家で、学校が休みの子供たちに『この機会に1年間勉強してきたことを見直してみたら』と伝えたんです。だから今度は、僕が子供たちに伝えたことをやる番。僕も自分がやってきた野球に対して『復帰できた時にこうする』ということを考えてやってみたい。限られた中で、できる最高のことをやりながら『野球をやっていいよ』という時を待ちたい」と前を向いた。

 鷹の精神的支柱・和田毅投手(39)は、家に帰れば家族思いの頼もしい父親だ。そんな左腕らしく、窮屈な生活を強いられている日本全国の親子にメッセージを送るように有意義な発想を紹介した。「(父親としては子供が)できるだけストレスをためないようにしてあげたいと思いますよね。だけど、どこか外に連れていくということも今はできない」。和田が注目しているのは窮屈な屋内生活ゆえに増える“家族の会話量”だ。

「何か(家の中でできる)いいアイデアが生まれればいいけど、(それよりも)そういうことを話し合う中で家族の時間というか、会話が増えるのがいい。(親子で普段より深い)話をするだけでも違うのかなと思います」。例年のシーズン中やオフとは違う半強制的に缶詰め生活を余儀なくされる異常事態で生まれる“家族の時間”を前向きに捉えている。

 列島全体に広がるコロナ禍。鷹の実績あるベテランたちは不遇の時間を「豊かな時間」に変えている。