巨人 山口俊のG球場“受け入れ”をめぐり賛否両論

2020年03月31日 16時30分

山口はジャイアンツ球場に戻って来るのか(ロイター=USA TODAY Sports)

 首都圏での新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、ファームの練習試合も4月6日まで中止となった。巨人ナインは4月24日の開幕を信じジャイアンツ球場で黙々と自主調整を続けているが、一時帰国中のブルージェイズ山口俊投手(32)の同球場への“受け入れ”を巡ってチーム内で賛否が分かれている。

 昨オフに巨人初となるポスティングシステムを使ってブルージェイスに移籍した山口は現在、一時帰国している。コロナ禍を受け、カナダが今月18日から外国人の入国を禁止。行き場を失った山口は、チームが本拠地カナダ・トロントに戻った後もキャンプ地の米フロリダ州タンパで練習を続けていた。

 ところが日本も26日午前0時以降の米国からの入国者への規制を強化。指定場所での2週間の待機要請と国内公共交通機関の使用自粛要請が出されたため、山口は直前に“駆け込み帰国”する形となった。

 山口としては早くても5月下旬となったメジャー開幕に向け国内での練習場所が必要だ。古巣の巨人・大塚球団副代表編成担当は「連絡があれば貸しますよ」とジャイアンツ球場使用OKの姿勢を見せている。

 巨人にとって山口の“復帰”はメジャーエキスの注入にもなり、さっそく若手を中心に降ってわいた“メジャーリーガー”との再会を心待ちにしている。オフの自主トレに帯同した戸郷翔征投手(19)は「久しぶりに一緒に練習して逆にいろいろ聞けるチャンス。フォークのコントロールについて聞きたいですね」。開幕ローテ入り確実の右腕はオープン戦の間にも助言を求めたといい「俊さんが(オープン戦で)ちょっと打たれた時、『どうですか?』と聞いて。自分もちょっと打たれたのでその時、いろいろ話をしました」と師弟関係は渡米後も続いている。

 歓迎ムードの一方で、球団内からは「本当に大丈夫か」と心配する声も…。フロントの一人は「俊に来てもらうのは全然構わないけど、最低でも帰国日から2週間は期間を空けてほしい。症状がなくてもウイルスが潜伏している可能性もあるわけだから」と一定期間の“出入り禁止”を求めた。

 阪神3選手にコロナ感染者が出たことに加え、現状で海外からの帰国者に陽性が数多く出ている。決して山口の感染を疑う意図はないものの、期間を空けることで安全性はより増す。練習相手がいるジャイアンツ球場は山口にとって理想的な環境だが、巨人としては万が一にも日本球界に感染を広げるわけにはいかない。