原巨人 開幕延期でロケット計画修正へ

2020年03月24日 16時30分

険しい表情の原監督

 プロ野球の開幕が最短でも4月24日となったことで、巨人・原辰徳監督(61)の“ロケットスタート構想”が急転する可能性が出てきた。当初はリーグ連覇に向けた勝負どころを開幕から東京五輪の中断期間までの99試合と設定。いきなりムチを入れまくる方針だったが、再延期により再考やむなしの状況となった。中断期間の消滅、さらに正念場が10月になる可能性もある中、連覇のカギとなるのは――。

 今回決まったのは12球団が目指す公式戦143試合を消化できるリミットとされる「4月24日」以降の開幕。仮に最短で開幕できたとしても、当初の開幕日の3月20日から宙に浮いた29試合分は後日に振り替えられる。

 仮に東京五輪が延期されれば、7月21日から8月13日までのシーズン中断期間の24日間に組み込まれる可能性もある。もしくは、現行の日程でまばらな10月に集中して組み込まれることも考えられる。

 不確定要素も多いが、巨人の今季戦略を揺るがすことは間違いない。原監督の構想では中断期間までの99試合を勝負どころに位置づけ「オリンピックの期間、少し息をつく時間もあるわけですから。そこまでは突っ走っていきたい」と語っていた。五輪前までをフルスロットルで駆け抜け、一気にシーズンのカタをつける算段だった。

 しかし、開幕の再延期によって単純計算で中断期間までは70試合に“短縮”。ペナントの決着をつけるには試合数が少なく、年間計画を根底から練り直さざるを得なくなった格好だ。

 29試合を中断期間、または10月に埋め込んだとしても、かつてない遅い開幕で過密日程となることは必至。そこでキーマンとなるのは意外にも先発も中継ぎもできる「スタンバイ組」との見方も出てきている。

 開幕ローテーションはエース菅野、新助っ人サンチェス、2年目の19歳右腕・戸郷、田口、鍬原の5人が濃厚。実はそれ以外の当落線上にいる投手陣の踏ん張りこそがカギになるという。

 例えば、背水の覚悟で今季に臨んでいる中堅クラスの宮国や今村、高田や古川、右肩付近の故障で再調整中の畠ら。ローテの主戦投手が疲弊した時こそ、こうしたイマイチ殻を破れない面々がイニング数を稼いでくれれば、チームにとっては大きな追い風になるというわけだ。

 激動の2020年シーズン。この難局を熟練指揮官がどう乗り越えていくのか注目される。