ソフトバンク・松田宣「特大弾よりテラス弾」

2020年03月23日 16時30分

松田宣の「テラス理論」とは…

 ソフトバンク・松田宣浩内野手(36)が「テラス弾」に飢えている。当初の開幕日(20日)に合わせて調整してきた熱男は、ここまでオープン戦、練習試合で4本塁打をマーク。これには本人も「打席数の割にいいペースで打てている」と納得している。特筆すべきはこの4発の中に、松田宣の代名詞である(フェンス前にせり出した)ホームランテラスへの本塁打が一本も含まれていないことだ。

 オフの自主トレで「過去最高のボディー」(本人談)を手に入れた36歳は、スイングのスピードとキレが増したことで飛距離が伸びている。だが、松田宣は自身の本塁打の特大傾向に“戒め”を込めて次のように言い切る。

「僕は『テラスの申し子』ですからね。そういう打者。150メートル弾よりもテラス弾を一本でも多く打ちたい。だから、早くテラスに打ちたいんですよ」。結果には満足しているが、飛びすぎる本塁打に過信して、自分本来の打撃を見失うことを嫌う。それだけに「特大弾よりもテラス弾」という言葉には、飛距離を得たことで今後さらに打撃の操作性を高め、確実性をより高める狙いがある。

 この春、いまだ代名詞の一発が出ていない中で飛び出した「テラス弾への渇望」。今季の熱男はキャリアハイ(2015年の35本塁打)を狙えるかもしれない。