井上コーチ効果で植田&島田の“阪神自衛隊”がバットでも前進 若虎よ下半身をイジめ抜け

2020年03月23日 16時30分

本塁打を放った島田

 阪神で若虎ナインのパワーアップが著しい。21日のヤクルト戦では1メートル75センチ、71キロの植田海内野手(23)が満塁弾、22日には1メートル76センチ、68キロの島田海吏外野手(24)も本塁打を放つなど、これまでどちらかといえば、守備走塁が専門の“自衛隊”だった面々が、長打でアピールした。

「去年の秋から春キャンプと、一貫して若い子を振り込ませてきた井上打撃コーチの教えが徐々に形になってきている」。そう語るのが阪神OBで野球評論家の柏原純一氏だ。

 そのうえで同氏は「選手がソノ気になっている今こそ、次の一手の打ちどき」と、さらなる真価を目指した“刺激注入”を提案する。それは「年間を通じて、このレベルをキープするために、スイングのキレ、スタミナを養う」ことを目的とした投手陣が通常行うような走り込みに主眼を置いた「調教トレ」だ。

「他のコーチにも協力してもらって球場のポール間や、内野手でも外野でアメリカンノックを受けるなど、下半身をイジめる。連続ティーなどやって振る力、パンチ力がついてきた今だからこそ、年間を通じてそれをいつでも出せるだけの下半身の土台をつくっておく」という考え方だ。

 折しも22日現在で開幕日は未確定で、練習試合でもとくにビジターでは、練習時間も限られてくる。そんな制約があるなかでも試合前練習でもコレを行うことが可能なのも利点と同氏は語る。

「普通なら野手のほとんどが『なんでそんな投手の練習?』って思う人間が多いと思うけど、植田や島田のような非力が課題の選手が、これまでと違う姿を見せたことで、他の選手も『こいつらでこれだけ伸びるなら』って周囲も納得する。選手からすればこれまでにない『新しい能力』を作って、認めてもらうチャンスだし、誰か一人でも伸びしろを見せれば、それはチームの戦力に跳ね返ってくるわけだしね」

 若虎が変われば、今季の阪神の成績も大きく変わってきそうだ。