巨人・吉川尚に首脳陣から待ったで二塁問題再燃

2020年03月23日 16時30分

二塁定着が期待された吉川尚だが…

 二塁専念では負担が大き過ぎるのか…。巨人・吉川尚輝内野手(25)が腰に張りの症状が出たため、首脳陣から強制ストップをかけられた。ルーキーイヤーから度重なる故障に泣かされてきたが、ここまでは順調に調整を続けてきた。ただ、本来の開幕3戦目での異常発生に、チーム内からは負担が比較的軽い外野との併用プランが“再燃”し始めている。

 22日に行われたDeNAとの練習試合(東京ドーム)で、吉川尚の出場に待ったがかかった。試合前の練習を途中で切り上げ、再びグラウンドに戻ることはなかった。

 これは首脳陣による判断で、原監督は「無理はさせないというところ」と説明し、元木ヘッドコーチは「腰がちょっと張ってきているから、こっちから『やめておけ』と言った。本人は『できる』と言っていたけど」と内幕を明かした。さらに同コーチは「ケガじゃない。予防」と軽症を強調したが、今後には慎重を期す。23日からの名古屋遠征には帯同させず、残留して調整する。

 首脳陣がナーバスになるのも当然だろう。球界屈指とも言われるポテンシャルの高さを誇りながら、入団3年間は故障に苦しみ、真価を発揮できずにいたからだ。昨季は腰痛を悪化させ、4月中旬に離脱し、復帰はかなわなかった。今オフは強い体づくりに取り組み、レギュラー定着へ着実に地固めをしてきた。

 22日は本来であれば開幕3戦目。今回の腰の張りは蓄積疲労によるもので、開幕の延期が不幸中の幸いとも言える。こうした状況に、チーム内からは「やっぱり外野と併用した方がいいのでは」との声も上がり始めている。チームスタッフは「二塁で一年間やってくれるに越したことはないけど、何度も言われているように故障がち。負担が大きい二塁で出続けるのが厳しければ、外野も守らせながら使っていくのも一手じゃないか」という。

 年間を通じて坂本との二遊間コンビを組めることが理想形だが、現実的に難しければ併用も致し方ない。外野は現状、中堅の丸と右翼のパーラが確定。吉川尚が復帰間もない昨秋にファームで守った左翼が候補となりそうだ。そうなれば、二塁の2番手争いは大混戦。2試合連続でスタメン起用した北村について、原監督は「春からこの3月にかなり伸びた選手。非常にいい位置で一軍のなかにいる」と評価し、他にも山本や田中俊ら候補は多数いる。

 長年固定できない巨人の二塁レギュラーは、誰がつかみ取るのか。