西武・渡辺久信GM(54)は22日、自律神経失調症のため契約保留選手となっている多和田真三郎投手(26)が24日から三軍練習に合流することを発表した。

 日本ハムとの練習試合の戦に「症状が非常にいい状態で、主治医の先生からも練習復帰していいという話があった。あさってからチームの練習に参加します。キャンプにも参加していないので、まずは体力づくりから始めてもらいたい」と話した。

 本人とは17日に会い「明るい表情だった」という。その上で、いまだ更新していない今季契約については「プロ野球選手として、心身ともにしっかりやっていけると判断できたら契約したい」とした。

 2015年のドラフト1位・多和田は3年目の18年に16勝を挙げ最多勝のタイトルを獲得。昨年(19年)には初の開幕投手を務めたが、試合に登板し1勝6敗、防御率5・83と不振だった。

 不振と歩調を合わせるように春先からミーティングへの遅刻、欠席が相次ぐようになり、投手会の会合にも顔を見せなくなったという。その後、球団から「頻脈性不整脈」との診断が発表され、12月にはその原因が自律神経失調症にあることが公表された。

 今回の判断は少なくとも懸案であった「集団生活への適応」に一定の前進が見られてのことのようだ。