阪神・西勇輝は100% コロナに負けない!開幕いつでもOK

2020年03月21日 16時30分

力投する西勇輝

 この男なら何とかしてくれるに違いない。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕が延期されている中、阪神・西勇輝投手(29)が来るべき日に向けて気持ちを切り替え、甲子園球場での全体練習では「今しかできないから」とスタンドの階段ダッシュで鍛え直すなど黙々と調整を続けている。

 本来なら開幕戦だった20日のヤクルトとの練習試合(神宮)では3回3失点だった。「いつ開幕するか分からない状況で投げるという難しさもあるんですけど。あとどれだけ練習試合があって、どれだけで開幕なのか不安」と苦しい胸の内を明かしたが、一方で「やることはできて、失敗したとこは反省していければいいかなと思います」と前を向いている。

 出口の見えない戦いは過去にもあった。オリックス時代の2010年、西勇は突発性顔面神経まひを発症。野球を続けられるかどうかさえ分からない状況に陥った。出身校の三重・菰野高の後輩で、中日で投手としてプレー経験もある関啓扶氏(27)はこう言う。

「(病気を)克服したから振り返れることですが、当時はかなり苦しんだはずです。(いつ治るか)期間が分からない中でしっかり気持ちを切り替えて治療し、現在まで活躍を続けている。それは今の状況と似ているところがあるんじゃないでしょうか」

 15年には一時的に症状が再発し、17年には打球を左手首に受けて骨折した。プロ生活は順風満帆だったわけではない。いくつもの苦難を乗り越えてきた。矢野監督はすでに「日程が変わったからといって変わることはない」と明言している。西勇なら見えない敵との戦いにも再び打ち勝つはずだ。