阪神 布袋「スリルティー」いけにえ第1号はまさかの発案者!

2020年03月18日 16時30分

マメだらけとなった井上コーチの両手

 まさかまさかの展開になった。17日に甲子園球場で行われた阪神の全体練習で本紙が16日発行の紙面で報じた「スリルティー」が復活した。布袋寅泰の「スリル」をBGMにボールケースが空になるか、約4分30秒の楽曲が終わるまでバットを振り続ける恐怖の練習メニューで、先のキャンプでは野手陣を震え上がらせていた。その復活に際し、矢野燿大監督(51)の意向で“いけにえ第1号”には発案者の井上一樹打撃コーチ(48)が指名された。

「監督が『やろう』と。僕は(実行の)代役を買って出ました」。そう言ってニヤリと笑ったのはキャプテンの糸原だ。矢野監督は二軍戦視察のため不在だったが、託されたミッションを敢行するため、他の選手やスタッフ総出で準備を進めた。打撃練習中、糸原はティー打撃ゾーンで井上コーチに接近し「では、見本を」とバットを渡したタイミングで球場内にアップテンポな「スリル」のイントロが流れた。

 大盛り上がりのナインをよそに井上コーチは一瞬、鳩が豆鉄砲を食らったような表情を見せたが、すぐに空気を読んで「では、行きまーす!」。糸原からの速射砲のようなトスに、休む間もなくバットを振り続けた。

 計100球以上に及んだ“逆スリル”を終えた井上コーチの手の皮はずるむけ。大粒の汗を流しながら「(手は)痛いよ。今晩メシ食えんわ。ホンマにしてやられた」と苦笑いしつつも「大成功!」と大はしゃぎの糸原を横目に「明日以降、見とってください。アイツらをいじめますんで」と野手陣へのハードトレを予告した。

 コロナ騒動でいまだ開幕日が定まらず、選手もモヤモヤとした日々を送っている。そんな中で「明るく楽しく勝つ」をモットーとする矢野監督が演出した粋な「ドッキリ」で、猛虎は改めてチームの結束を固めたようだ。