ヤクルト・奥川 本人だけが知らない育成計画

2020年03月18日 16時30分

投球練習する奥川

 知らぬは本人ばかりのシークレット育成プランが着々と進行中だ。ヤクルトのドラフト1位ルーキー・奥川恭伸投手(18=星稜)は、すでにブルペンで捕手を座らせての投球を2度行っており、19日に通算7度目のブルペン入りをする予定だ。

 17日には新人合同自主トレ以来の遠投を行い「上手になっていたので、うれしかったです」と笑顔を見せた。「ボールの軌道と伸びというかスーッと行く感じがちょっと良かったんじゃないかと、前よりも上手になったかなと思います」。さらには16日に高津監督が口にした「4月中の実戦デビュープラン」を自ら持ち出し「ちょっと見通しが生まれたのでまた頑張れそうです」とうれしそうに語った。

 そんな金の卵の育成には二軍首脳陣もかなり気を使っている。ブルペンの計画、実戦デビューの日程などは大枠で決まっているものの“あえて”本人には伝えていないという。

 二軍首脳陣によれば「本人を焦らせたくない」との理由から。とりわけ新人合同自主トレで右ヒジに炎症が見つかってからはより一層慎重になっている。また、奥川本人の「投げたがり」の性格も関係している。二軍スタッフが「気づいたらキャッチボールをしている」と声を揃える奥川が前のめりになることを避ける狙いもある。そのため二軍首脳陣の間ではブルペンが良く、問題がなければ次のステップへということを徹底しているという。

 一歩一歩、着実に階段を上り始めている燕の黄金ルーキー。一軍の舞台に立つことになるのはそう遠くはなさそうだ。