西武・松坂大輔投手(39)がオープン戦2度目の登板となった15日のヤクルト戦(メットライフ)で、3回1安打無失点、3奪三振。開幕ローテーション入りに手応えを感じさせる結果を残した。

 登板後「今日は(寒さも)頭にあって、自分の中でそーっと(試合に)入ったつもり」と話した松坂。「イメージ通りの内野ゴロだったり、空振りだったりが今日はあったかなと思う」と手応えを感じつつも「(前回からの修正は)ワインドアップではできていなかった。セットポジションの方がバランスがよかったので、しばらくはセットで投げて、徐々にバランスを整えていくやり方もありなのかなと思う」と自身の投球を分析した。

 その上で8回に村上を空振り三振に仕留めた球について「あれはいわゆるスプリットチェンジで、ニールに教わった球」と明かした。「先週、ニールが投げているのを見て、いいなと思って握りと投げ方を教えてもらった。そっちの方がコントロールしやすそうだったので、練習で使ってみて本番でも使えそうだったら(持ち球に)入れていく感じですかね。実戦で投げるのが一番いい練習なんで使っていきたいと思っていた」

 キャンプからここまでの調整を総括し「少しずつですけど前進している。本来ならなかったはずの時間なので、自分の中でプラスに捉えて、少しでもいい状態でシーズンに入っていけるような時間の使い方をしていきたい」と、まだ開幕日の見えない状況を前向きに捉えた。

 辻監督は「キャンプからずっと見ているが、自分のペースでやってもらって調子を上げてきている。試合になると打者との駆け引きはさすがだなと思った。走者が出ると(投げる)タイミングを変えたり、けん制を入れるところもさすが。彼の今の力で勝つために、いかに緩急をつけて内野ゴロに打ち取るか、そういうところができている。今の段階では上出来」と高く評価。

 西口投手コーチも「そんなに悪くないと思うけど、ちょっと力んで球が上ずっていた。でもセットに入ってからいいタイミングで投げていた。カーブはあいつの持ち味。もう少し球が低めに集まってくれば言うことはない」と同調した。