巨人・パーラの鮫ダンス封印に疑問の声

2020年03月14日 16時30分

中前に適時打を放ったパーラ

 幻のまま終わってしまうのか…。巨人ナインが新型コロナウイルスの専門家チームから提示された“応援ルール”に困惑を隠せないでいる。12日に行われた対策連絡会議で、今季から加入した新助っ人、ヘラルド・パーラ外野手(32=前ナショナルズ)の代名詞「シャーク・ダンス」が封印危機に陥ったためだ。同僚たちからは「パーラが何かしたわけではないのに」と同情の声まで漏れている。

 10泊11日の遠征を終え、13日から本拠地・東京ドームに戻ったGナインの話題は、やはり新型コロナ関連。4月10日以降の開幕を目指すことが決まったが、明確な開幕日は依然として不透明で調整方法に苦慮する選手は少なくない。

 そんな中、専門家たちから感染リスクが高い応援スタイルの具体例が示され、飛沫感染を防ぐ観点から客を入れて開幕したとしても鳴り物をはじめ応援歌、歓声も上げられない“無音”となる公算が大きくなった。まるで映画館でプレーする異様な状況となりそうだが、選手間からは「まずはファンの皆さんに球場に来てもらえることが大事」「試合が始まれば集中力が高まるので、そこまで気にならないかも」といった声が聞かれた。

 ただ、数ある制約の中で多くのナインが引っかかったのは同僚のパーラへの応援について。専門家チームから「サメダンス応援」は感染リスクがあると“名指し”で指摘され「要検討」とされたためだ。

「シャーク・ダンス」とはナショナルズ時代に打席へ向かう際、ファンが登場曲の「ベイビー・シャーク」に合わせて両手をサメの口の動きのように動かすもの。同僚選手は首をかしげながら「手をパカパカするぐらいで、そんなに(飛沫が)飛び散るんですかね? 何がいけないのか、よく分からないです…」と目をパチクリ。「パーラが何かしたわけでもないのに、ちょっとかわいそう」と同情の声まで飛んだ。

 パーラは来日当初からトランペットなどを使った日本式の応援スタイルに「熱狂的」と敬意を表し、東京ドームでの「シャーク・ダンス」も心待ちにしていたのだが…。当の本人は13日に「ファンの方もいったん球場に入ったら、やっぱり試合を見て興奮して盛り上がりたいと思う。ファンの方も我慢するというのは難しいと思う。一日でも早くファンが思ったような応援をできるような日が来ることを願うだけ」と何ともいえない表情で言葉をつないだ。メジャーを沸かせた“サメダンス”。果たして、ペナントレースで日の目を見ることはあるのか――。