ロッテ 鳥谷特需は松坂以上!?

2020年03月13日 16時30分

二塁の守備練習で落球し、帽子を取る鳥谷

 獲得効果は“平成の怪物”以上か。ロッテに電撃入団した鳥谷敬内野手(38)の「経済効果」が早くも球界内で話題になっている。鳥谷獲得によりロッテの注目度が急上昇したばかりか、今後球団に転がり込む金銭的な利益も莫大になる可能性が高いからだ。

 某パ・リーグの球団幹部は「ロッテは実に巧みな商売をしましたね」と苦虫をかみながらこう漏らす。「鳥谷は華麗な実績を持つスター選手。いくら自分から阪神を飛び出したとはいえ、普通ならどの球団も獲得に及び腰になるが、ロッテは井口監督の人脈を前面に押し出し、鳥谷の現役続行を救済する意味合いも込めて3月上旬という異例の時期に獲得したわけですから。これなら誰も文句が言えないし、世間一般へのインパクトも絶大。それに年俸は破格の1600万円でしょ。敵ながら球団一丸となってうまく獲得したと思いますよ」

 確かに今回の鳥谷獲得による一連の動きでロッテが享受する利益は計り知れない。営業面では観客動員とグッズ売り上げの収益が見込める。

 すでに調整を続けるロッテ二軍施設には女性を中心とした阪神グッズを持った「鳥谷ファン」が散見されており、鳥谷が開幕を一軍で迎えればロッテファンだけでなく、阪神ファンや純粋な野球ファンも本拠地に呼び込める。開幕カードだけでも鳥谷の今季年俸分は回収できるはずで、数億円規模の売り上げが毎カード転がり込む可能性もあるのだから営業部門も笑いが止まらないだろう。

 しかも、鳥谷は野手で一軍にさえいれば毎試合出場可能である。今季西武に加入した松坂のように「登板日」だけの需要ではない。活躍次第では連日の特需が期待できるため、球団の経済効果は松坂以上になることも予想される。だからこそ、井口監督も二軍視察に訪れた12日の囲み取材で鳥谷の開幕一軍について言及。「ゲーム感覚を戻さないといけない」と前置きしながらも「彼の動き次第じゃないですか」と否定しなかった。

 鳥谷自身はチームの全体練習に初めて合流した12日、午前中にノックや室内での打撃練習で汗を流すと、午後の二軍戦(対楽天)は自軍ベンチ内で試合観戦。今後数日は二軍施設で調整を続け、17日の二軍戦(巨人との練習試合、ロッテ浦和)でいよいよ実戦に臨む。「これからはいろいろな部分を実戦で試したりしながら、自分の持っている感覚を取り戻していく作業。自分で感じたものを一つひとつクリアしていきたい」と鳥谷。存在感は日を追うごとに増している。