21世紀枠で出場のヤクルト小川 センバツ中止に複雑な思い「人生が変わる子も多い」

2020年03月11日 19時56分

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、第92回選抜高校野球大会(甲子園)が11日に中止が決定したことにプロ野球界からも「残念」の声が上がった。

 2008年、愛知・成章高時代に21世紀枠でセンバツに出場したヤクルトの“ライアン”小川泰弘投手(29)は複雑な思いを明かす。

「(中止は)残念ですし、甲子園を目標に日々努力している球児たちのことを思うとすごく悲しい」と話しつつも「ただ、野球だけやるというのも難しいのかなと。他の競技の子たちもできていないわけなので仕方ないのかなとも思います」

 愛知は中京大中京、東邦など強豪校がひしめいており、県大会を勝ち上がり、甲子園切符をつかむのは容易なことではない。小川は「僕の高校は3年連続で(21世紀枠の)候補になって、3年目でようやく選ばれたという形だった」と振り返る。

 さらに「先輩たちのおかげというか、流れもあって出場できた」と明かす小川。「選ばれた時はすごく喜んだし、街全体が盛り上がった」とも話す。それだけに21世紀枠で初めて甲子園に出場する球児の気持ちが痛いほどわかるという。

 高校野球の聖地・甲子園を「当たり前ですけど、球児にとっては憧れの場所で小さいころからの目標の場所」と表現する小川は「無観客でもやってもらえたらと思ってました」と球児たちの気持ちをおもんぱかり、素直な思いを吐露した。

 甲子園で小川の成章高は前評判を覆して1回戦を突破。2回戦敗退も「1勝してすごくうれしかったし、負けた悔しさもすごかった」と小川。「甲子園はすごくいいところだなと思いますし、出たら人生変わると言ったら大げさですけど、そういう子もたくさんいると思う」と最後まで残念そうだった。