巨人 まさかの“おかわりキャンプ”?開幕延期長期化ならUターン

2020年03月11日 16時30分

延期期間の調整法に頭を悩ませる原監督

 まさかの“おかわりキャンプ”もあるのか…。20日のペナントレース開幕が延期となり、4月中の開幕を目指す日本球界。新たな開幕時期は早ければ12日にも決定されるが、先々の計算が立たない展開に現場は混迷を極めている。巨人では延期期間が長期化する場合はキャンプ地の宮崎や沖縄にUターンすることも検討されており、未曽有の事態に異例の調整計画も浮上している。 

 新たな開幕日はいつになるのか。野球ファン、球界全体が注目する答えは12日に再び開かれる臨時の12球団代表者会議で出される見込みとなっている。ただ、その間にも現場には混乱が広がっている。15日までは無観客でのオープン戦が決まっているが、その後は白紙状態。本来の開幕11日前の延期判断により、新たな開幕に向けてどう調整していくかは各球団の大きな懸案となっている。

 巨人の原辰徳監督(61)も延期決定から一夜明けた10日に「(開幕が)いつというのが分からないと、なかなか逆算できないよね。ある程度の日程を出してもらえると、そこから逆算という形になる」と悩ましそうに話していた。

 NPBとしては全143試合を消化することを前提に、最速での開幕を4月3日に想定。しかし、新型コロナウイルスを鎮静化させられない限り、中旬や月末までズレ込む可能性もある。現状、巨人では延期が長期に及ばないケースは関東に本拠地を置くヤクルトやDeNA、西武、ロッテ、さらに仙台の楽天を加えて練習試合を組む計画も練られている。

 ただ、問題は延期が長引いたケースだ。原監督は「(調整を)落とそうというよりも、上げるという考え方でしょうね。ちょっとハードな練習になる」とし、宮本投手チーフコーチも「一回、しっかり100球近く先発投手に対しては投げさせる。ピークというか、投げられるんだということをつかんでくれれば」と語った。

 一度、練習強度を上げ、そこから開幕へ慣らしていく考えで、4月に異例の“ミニキャンプ”を行うことになりそうだ。

 その場合、関東圏で練習試合をそのまま続行するプランもあるが、球団関係者によれば、例年のキャンプで各球団が集結する宮崎か沖縄に場所を移す選択肢もあるという。

 各球団が宮崎などに拠点を移せば、キャンプ時と同様に対外試合への運びもスムーズとなる。現状でソフトバンクや広島、日本ハムなど地理的な要因で他球団との連携を取りづらい球団の“不公平感”も解消に向かう。また、現地入りした後はチーム単位でのバス移動が可能となる。不特定多数が往来する公共機関を避けることで、最も避けるべき選手らへの感染リスクを減らすことにもつながるとみられる。

 もっとも、キャンプ地に戻るためにはクリアすべき問題もある。「移動や滞在の経費など各球団の都合もある。ウチだけが行ってもしょうがない。そこは足並みを揃える必要がある」(同)。今年は巨人、広島、西武、ソフトバンク、オリックスの5球団が宮崎県内、DeNA、阪神、中日、ヤクルト、楽天、ロッテ、日本ハムの7球団が沖縄県内でそれぞれキャンプを行っている。

 開幕延期が長期化すれば、球界全体に“Uターンラッシュ”が起きるのか…。いったい、何が最善策なのか。知恵を絞り、先の見えない試練を乗り越えていく。