広島 開幕延期は好調の打撃陣に痛手?

2020年03月10日 16時30分

開幕投手は大瀬良

 V奪回を目指す広島にとっては、開幕延期で投手陣を立て直す時間的猶予ができた。首脳陣は先発の5、6番手が決まらずに頭を抱えていたが、キャンプ序盤に右ふくらはぎを痛めて出遅れた野村が間に合う可能性も浮上。チーム関係者は「現状の先発ローテーション候補は若手ばかり。計算の立つ野村が戻ってきてくれるのは大きい」と言う。ローテ入りを期待されながら不振で二軍落ちした九里や床田も巻き返す機会を得た格好だ。

 救援陣もしかり。守護神の中崎は昨年11月に右ヒザ手術を受けた影響から大きく出遅れているうえ、代役を期待されている本命のフランスアと新助っ人DJ・ジョンソン(30=前ロッキーズ)も揃ってピリッとしていなかった。オープン戦8試合で5勝2敗1分けは2位だが、チーム防御率4・06は12球団中9位で投手陣の再整備は急務となって
いただけに開幕延期は“渡りに船”と言える。

 ただ、12球団トップのチーム打率3割1厘と絶好調な打撃陣にとっては痛手かもしれない。そもそも打撃は“水もの”と言われるだけに、球団関係者も「状態が悪かった(鈴木)誠也の調子も上がってきて、20日に向けて完璧に近い状態だったのに…」と心境は複雑のようだ。

 オープン戦終了後の練習試合などについては現時点で未定。チーム内からは「感染防止の観点から遠距離の移動が難しいならば、ソフトバンクと組んでやっていくしかないのかもしれない」と近場の相手との“連戦プラン”も浮上しているが、野手が好調を持続するのは難しいだろう。

 開幕投手に決定していた大瀬良が「延期になっても気持ち、体ともにいい準備をしていきたい」と話したように、何としても今回の延期をプラスにしたいところだ。