ソフトバンク・松田宣 これぞ熱男の流儀、クーポン使用拒否

2020年03月07日 16時31分

無観客でも熱すぎる松田宣

 コロナショックが襲っても、熱男は流儀を貫く。ソフトバンクは6日にDeNAとのオープン戦(7、8日=横浜)に備えて関東へ移動。今回、球団は懸案の新型コロナウイルスの感染防止策として「外出自粛」を通達した。それに伴い移動日に限り選手、関係者全員にそれぞれ上限1万円のミールクーポンとルームサービス代を支給。おのおのが宿舎内で食事をすることになったが…。松田宣浩内野手(36)が取った行動がチーム内で衝撃を呼んでいる。

 世の中の情勢もあって、普段よりも利用客の少ない福岡空港に首脳陣、選手、スタッフ、関係者ら全員が当然のようにマスクを着用して姿を現した。今回の遠征では致し方のない措置が取られる。球団は5日に、新型コロナウイルスの感染防止策として、選手らに対して遠征先での不要不急な外出を自粛するよう通達。2泊3日の遠征は、基本的に宿舎と球場の往復のみとなることが決まった。

 遠征中の数少ないリフレッシュの一つがご当地料理。今回は東京ということもあり、選手の中には行きつけの店も多い。ただ、今回は試合以外は宿舎にほぼ缶詰め状態。ストレスのたまりやすい環境が予想されるだけに、球団は少しでも負担を減らそうと手を打った。移動日については選手、スタッフ全員に1万円分のミールクーポンと上限1万円のルームサービスの注文を許可。15日の広島遠征でも採用される“救済策”を打ち出した。

 ソフトバンクらしい心遣いで、これには選手も関係者も大喜び。中には福岡離陸前に、すでに人気が集中するであろうホテル内の焼き肉店を予約済みのしっかり者もいたほどだった。

 そんな中、あの男は様相が違った。ミスターホークス・松田宣だ。最近は2月キャンプ中の節制生活で体の線が細くなったことを気にかけている36歳。「ここからは制限なく食って食って食いまくって、その分バットも振りまくって体を強く、ゴツくしていきます」と息巻いているだけに遠征先での食事にも質、量ともにこだわりは強い。そんな熱男も、今回の宿舎メシでは他者の例に漏れず「肉を食いまくる」と焼き肉店行きを示唆。ただ、違うのはここからだった。「ミールクーポン? そんなのは使いませんよ」と一蹴すると、その意図をこう説明した。「自分で食ったもんはね、自分で払わんと! そういうもんですよ」。いつになく真顔で、ミールクーポンの封印を宣言したのだった。

 かねて同僚や後輩との食事ではこっそり支払いを済ませて、別れも告げずこつぜんと姿を消すのが熱男の振る舞い。今回の宿舎メシの支払いについても、漢・松田宣らしい流儀に沿った意図があるようだ。

 5日のヤクルトとのオープン戦では待望の“今季1号”を放ち、無観客の中でおなじみの「熱男パフォーマンス」をテレビカメラに向かって披露し、野球ファンを喜ばせた。コロナショックに見舞われながらも、グラウンドの内外で流儀を貫くなど、どんな時もブレない信念で、今季も熱男ワールドを炸裂させてくれそうだ。