西武・山川「できれば避けたい」“令和の怪物”に及び腰となる理由

2020年03月04日 11時30分

ボールボーイをする佐々木朗希

 パ・リーグ2年連続本塁打王の西武・山川穂高内野手(28)がロッテの163キロルーキー・佐々木朗希投手(18=大船渡)にリアルな視線を向けている。同一リーグに加入してきた佐々木朗との対戦は早ければ交流戦明けにも実現しそうだが、山川は「できれば避けたい」とポツリ。天下の本塁打王が“令和の怪物”に及び腰となってしまう理由は…。

 二刀流で日本球界に旋風を巻き起こした大谷翔平投手(25=エンゼルス)が2017年シーズンを最後にNPBを去って3年。それ以降のパ・リーグでは18年に山川、19年に森と西武の13年ドラフト1、2位コンビが2年連続MVPを受賞し、大谷が去った後のリーグの顔となっている。

 山川は大谷を称して「あのサイズの体(身長193センチ、体重95キロ)をあれだけうまく使われたら誰も勝てない。(投げる、打つの)動力が違うし、大谷君は別次元の人間」と無条件降伏。年下ながら完全に負けを認めざるを得ない唯一の日本人プレーヤーでもある。

 そんな山川の前に今度は同じ岩手からその大谷を超えると言われる新たな刺客が現れた。投手として高校時代の大谷の最速を3キロ上回る163キロの怪物右腕がまたパ・リーグにやってきたのだ。

 富士大時代の4年間を岩手・花巻市で過ごした山川は「ボクの出身は沖縄なんで岩手のことはよく分からないけど、やっぱりいい指導者がいたんじゃないですか。それしかないと思う。能力だけであそこまで行かないと思う。しっかり体をつくって正しい投げ方を教えて、技術だけでなく人間的な部分、自分で考えさせる能力をつける練習をさせた指導者がいたんじゃないかと思う」と佐々木のルーツを推測。その上で順調に行けば交流戦明けにも実現しそうな163キロ右腕との対決については「うれしくないです。これはとんでもない。佐々木にはできればセ・リーグに行ってほしかったし、対戦できてうれしいという感覚はないです」。リアリストらしく積極的に対戦は望んでいない正直なスタンスを表明している。

 山川は「できれば避けたい」理由をこう説明する。「あれだけ速い球を投げるというのは打者側から見ると危険だし、どうしてもそういう目で見てしまう。本当にストライクを放れるのか、信用して打席に入っていいのか…。だって佐々木朗希と山川が対戦となって、いきなり160キロがこの辺(といって左手甲を指さす)に来たら終わりですよ。だから、まず(制球が)どうなのかから入る。避難が先です。(現役を)長くやりたいから。ただ見るのは楽しみです。見たところでやはり同じ舞台に立っているからやりたくはない」

 大谷ロスから3年で佐々木朗がイン。当面、西武・山川&森時代を継続させるためにも最初に叩いておきたい相手だが、非常に厄介な刺客であることだけは間違いない。