巨人 コロナ緊急事態宣言の北海道上陸は無謀?

2020年03月03日 16時30分

北海道入りした岡本の表情も硬い

 新型コロナウイルスが日本全国で拡大するなか、巨人は2日に「緊急事態宣言」が出されている北海道・札幌に降り立った。3、4日に札幌ドームで行われる日本ハムとのオープン戦のためで、宿舎滞在中は外出禁止となる。その巨人の現場からは開催場所を東京ドームに変更する意見も持ち上がったが、簡単には変えられない事情もあったようで…。

 目に見えない敵が完全終息するまで、やはり不安は尽きないようだ。この日、Gナインが羽田空港から向かったのは北の大地・札幌。2月28日には鈴木直道北海道知事が道内のコロナウイルス感染拡大を受け「緊急事態」を宣言し、道民たちに「命と健康を守るため」として今月19日まで不要不急の外出を控えるように呼びかけたばかりだ。そこへ飛び込む形となったのが、巨人一行だった。

 全貌が分からないウイルスに対しては北海道だけでなく国を挙げて闘っている。それでも、自治体のトップが出した「緊急事態宣言」は選手たちにも重くのしかかる。そんななか、巨人の現場から上がったのは「札幌ドームではなく、東京ドームなど他の球場で開催できなかったのか?」との意見だった。

 というのも、日本ハム戦が行われる3、4日は東京ドームで予定された人気アイドルグループ「TWICE」のライブが4月に延期されていたからだ。すでにオープン戦全試合の無観客が決まり、ライブの延期も2月26日に決定していた。それだけに、試合会場を変更することは物理的には可能だったという見方だ。

 しかし、結果的にそうした声が反映されなかったのには理由がある。球界関係者によると「オープン戦の主催試合は全球団で半々にしなければいけない。今回の場合、東京ドームに変えるにしても、その決定権があるのは主催球団の日本ハム。変更の承諾に加えて(NPBへの)手続きも必要で、そう考えるとあまりにも時間が足りなかったのでは」という。

 また、巨人関係者からは「お互いさまだけど、これから日本ハムさんも(5日から)1週間くらい遠征が続くでしょう? 選手たちの調整を考えれば、ホーム球場でやりたいはず。それに緊急事態宣言のおかげで、かえって“安全”かもしれない。東京ドームでやるなら移動の経費とかも大変だっただろうし…」と日本ハム側に理解を示す声もあった。

 いずれにせよ、巨人勢は厳戒態勢で札幌遠征に臨む。宿舎では選手をはじめ裏方スタッフ、球団職員を含めて外出は禁止され、宿舎内であっても外部との接触を避けるように通達された。全戦無観客という特殊な状況にも「集中は一緒。戦うスタイルが変わっているようじゃ話にならない」と不動心を強調していた原監督。20日の“通常開幕”へ、前代未聞の荒波を乗り越えていく。