日本ハムナインからは札幌ドームでのオープン戦開催に戸惑いと不安の声が聞こえてきた。本拠地・北海道には「緊急事態宣言」が出され、緊迫した状況が続く毎日。ある選手は「不要不急の外出は控えるように言われていますけど、チームのやっている野球の試合はどうなんですかね…? もちろん仕事であることに間違いはないと思うんですけど、絶対必要かというとそうでもないし…」と本音を漏らした。

 世間ではマスクだけでなくトイレットペーパーやティッシュペーパーなどの生活必需品の品薄状態が続き、ウイルス感染拡大はここ1、2週間がヤマ場と言われている。前出選手は「世の中がこれだけ大変なときに野球の試合をしていいものなのかな、と。世間の声が少し気になるのは正直ありますね」と申し訳なさそうに語った。

 別の選手も「例えば北海道に行って、地元などに帰ってきたとして、周囲の人から『北海道行ってきたんだ』と変に気を張らせたりする可能性もあるわけじゃないですか。それで差別を受けることなんてもちろんないですけど、これだけピリピリした状態だから、お互い気を使っちゃうのはちょっと気まずいですよね…」と戸惑いを隠せない。

 日本ハムナインはもどかしさを抱えながら、野球と向き合う日々が続きそうだ。