西武・山川 支配下登録へ順調な“愛弟子”リチャードが心配

2020年02月29日 16時30分

一塁ベース上で会話を交わすリチャード(左)と山川

 パ・リーグ2年連続本塁打王の西武・山川穂高内野手(28)が、赤丸急上昇中の“愛弟子”ソフトバンクのリチャード内野手(20)をうれしさ半分、不安半分の親心で見守っている。

 キャンプ中の実戦では3戦連続弾を放つなどその天性のパワーを発揮し、育成の身ながら一軍・A組キャンプを完走したリチャード。27日の西武戦では“師匠”山川の前で2回、平良から技ありの右前打を放ち一塁塁上で山川から「ナイスバッティング」とお褒めの言葉をもらった。

 これで29日以降のオープン戦帯同も決まり、目指す支配下登録への階段を順調に上っている。一方で、沖縄での自主トレ“山川塾”でリチャードにプロのイロハを叩き込んだ塾頭はその様子を不安げに見守っている。

 山川は「あいつは何もやってないんで1から100まですべて教えたんすよ。放っといたら自分で何もやらない。ホントむかつくわ~」と自主トレ中のやりとりを思い出しては“教え子″の甘さを回想した。

 西武のチームメート、森、佐藤龍、女子野球メンバーらも参加して行われた“山川塾”は連日、朝9時から夜7時までのハードな内容だった。自分の練習をこなしながら、今年から参加した同郷(沖縄)の後輩の面倒を見てきた山川を憤慨させた象徴的な光景が練習後のホテルでの習慣だったという。

「部屋でちょっとフォームチェックをしたり野球の映像を見たりしているかな、と思ってあいつの部屋に行ったらずっとゲームやっているんすよ。ボクは部屋にいてもバットは離さないし、20歳のころからそういうことをしていた。あまりにギャップがあるし、要は子供なんですよ。だから、これはダメだなと思って何から何まで教えた」

 リチャードにそこまで肩入れするのも「能力は今のプロ野球でもトップクラス。あのパワーはつくれない」とその才能を埋もれさせたくないから。

「リッチーがもし試合に使ってもらえたとしても多分20~30本は打つと思う。でも、ホームラン王とかタイトルを目指すのであれば無理。たとえば本塁打を打ったら『うれしいです』で終わりではなくて打った映像を何回も見返して、なんでこれを打てたのかまで突き詰めていくのが、あるべき姿だと思う。それをしていかないと」

 山川は愛弟子の自立が、気がかりで仕方ないようだ。