今も古巣ソフトバンクに愛されるロッテ・福田秀

2020年02月29日 16時30分

福田秀平

 今季からFAでロッテに移籍した福田秀平外野手(31)が、今も古巣の選手や首脳陣に愛され続けている。

 元同僚で親友の柳田とのインスタグラムでのやりとりは有名な話だが、それ以外にも千賀や甲斐、さらには首脳陣とも電話やSNSで頻繁に連絡を取り合っている。

 福田秀はソフトバンクでは出場機会に恵まれないことから移籍を決断。しかも、同一リーグでのFA移籍とあって、通常なら古巣関係者と一線を引いたり遺恨があっても不思議ではない。

 ところが、福田秀にそんな雰囲気は一切なく、これまで以上に古巣関係者との密接な交流が目立つ。どうしてなのか。ソフトバンクの球団関係者はこう話す。

「秀平は本来、レギュラーとして試合に出続けられる選手。でも、ウチは選手層が厚いとはいえ、代打や代走の専門はごくわずかしかいない。だから歴代の首脳陣はあえて秀平をレギュラーではなくサブで起用してきた。その役割を文句を言わず我慢して何年もやり通してきたので、工藤監督を含めコーチ陣も頭が上がらない。そういう気持ちが皆にあるから移籍しても気になるんだよ」

 福田秀自身もソフトバンク時代の不遇は理解している。

「やっぱり僕も野球選手ですし、最初(スタメン)から試合に出たい気持ちはありました。でも、工藤監督を含めた多くのコーチの方々に『本当はお前をスタメンで使いたい。でも、後ろ(試合途中)から使える選手が少ないから頼む』と常に声をかけていただいた。だから正直なところ、周東(佑京)が出てきた時は『やっと後ろから行けるやつが出てきたか』と思ったぐらい(笑い)。でも後ろから行く選手だったおかげで長年一軍でやれたわけですし、チームに重宝された。そこは自信を持ってやってきたつもりです」

 ただ、1年間レギュラーとしてフルシーズンを戦い抜いた経験がない福田秀に、一部では不安の声があるのも事実。本人は自らを鼓舞しながらこう誓う。

「先のことを考えても仕方がない。まずは目の前のことを一つひとつやっていく。その積み重ねをしていけば、秋には何となく笑っている自分がいると。そう信じてやっていきたい」

 古巣に愛され続ける功労者は、新天地でさらなる飛躍を狙っている。