阪神・金村投手コーチ 新助っ投アシストに審判を「質問攻め」

2020年02月27日 16時30分

サムズアップをするガンケル

 沖縄・宜野座キャンプを打ち上げた阪神で大きな収穫となったのがジョー・ガンケル(28=前マーリンズ3A)とジョン・エドワーズ(32=前インディアンス)の両新外国人投手だ。矢野燿大監督(51)も「投手では一番目立っていた」とガンケルの名前を挙げ、確かな手応えを口にした。

 その活躍の確率を少しでも高めたいと奔走したのが金村暁投手コーチ(43)だ。日米の投球判定の微妙な相違に戸惑い、本来の力を出し切れずに終わった投手も多い。投球モーションはキャンプ中なら、紅白戦やブルペン投球などで審判に「違反かOKか」の見解を求めることができるため、同コーチはこの機会を逃すまいと連日、審判を質問攻めにしたという。

 しかもそのこだわりはコンマ秒数やミリ単位の長さにまで及んだ。「例えば『動作前の静止は最低でも1秒』のルールだから、計測、目視で短く見えたら『今のは大丈夫か?』とかね」。さらに指摘を受ける前に同コーチのほうから審判のもとを訪ね、審判と画像などを見比べ、助っ人の投球動作を丸裸にする“共同作業”も行った。

 そこまで念を入れたのは、2人が投球術にもこだわるタイプだったためという。「審判さんがOKならその部分は逆に利用すべき。2人ともそのタイプで投球の『間』も含め、自分で考えて投げている。セットに入り、すぐ投げたり、長く持ったりとか、賢い。この段階で『セーフ』なら、こちらも安心できる。本人の『自然な』フォームが一番、理想なわけだから」

 V奪回に必要不可欠な2人が看板通りの働きを見せたとき、キャンプでの事前対策は大きな価値を生みそうだ。