“鷹のカーテン”ムーア初の打撃投手を完全非公開 天敵ロッテを最大警戒

2020年02月27日 16時30分

ブルペンで投げ込むムーア

 異例の新戦力隠しだ。ソフトバンクの新助っ人左腕、マット・ムーア(30=前タイガース)が26日に関係者以外シャットアウトの完全非公開のもと、初の打撃投手を務めた。

 サインプレーの確認などを除き、キャンプ地でソフトバンクが“密室状態”をつくったのは松坂大輔(現西武)の1年目以来のこと。ただ松坂の場合はプルペン投球に集中したかった本人の意向に沿ったものだが、今回の措置は選手側の希望ではなく、首脳陣サイドの判断だった。森ヘッドコーチは「見せたくないのはあった。スコアラーも来てるしな。いつかは見られるが、なるべく引っ張りたい」と大きくうなずいた。

 この日は昨季、8勝17敗と大きく負け越したロッテとの練習試合。当初予定されたサブ球場で打撃投手を務めれば、練習中のロッテ関係者が簡単にのぞくことができる環境でもあった。チームスタッフは「それだけロッテが意識すべき相手であるということでしょう」と天敵を警戒しての“鷹のカーテン”だったという。

 ムーアは2013年にレイズで17勝(4敗)を挙げて大ブレークした左腕。昨季は打球を受けた右ヒザを手術して2試合の登板に終わったものの、メジャー通算54勝の実績を誇る。期待される最初の役割の一つが開幕カードで激突する天敵・ロッテへの刺客。順調に調整が進めば開幕カードに先発することが予想されている。大事な開幕カードの切り札とする青写真があるというわけだ。

 初の打者に対する投球を終えたムーアは「感覚的に満足できました」と振り返ったが、ソフトバンクはまずは助っ人隠しで天敵へ先制パンチを見舞った格好だ。