巨人 キャンプMVPの育成・モタに“グレート・モタ”になれ!!

2020年02月26日 16時30分

岡本(右)を持ち上げるパワーも見せたモタ

“グレート・モタ”になれ! 巨人・原辰徳監督(61)が春季キャンプの「MVP」に2年目の育成選手、イスラエル・モタ外野手(24)を指名した。規格外のパワーにハツラツプレーで評価はうなぎ上り。ナインにもかわいがられるキャラも相まってキャンプ中の視線を独り占めにしてきた。支配下登録も現実味を帯びるナイスガイには超一流プレーヤーになるべく“悪党のススメ”も飛び出している。

 25日に打ち上げた一軍キャンプの話題の中心には、いつもこの男がいた。育成ドミニカンのモタだ。オープン戦の4試合だけでも打率3割7分5厘(16打数6安打)、1本塁打、2打点の好成績。最大の魅力は長打力で練習ではバンバン柵越えを放ち、首脳陣を連日うならせてきた。気迫を前面に押し出し、アウトになって本気で悔しがる姿は多くのナインの心も打った。

 原監督がモタをMVPとしたのは必然だったかもしれない。指揮官は「ゲームにおいても練習においても、非常にハッスルしていいものを残したのは、やっぱりモタでしょうね。野球人としての本能、本質というか大事なものを思い出させてくれる選手」と賛辞を惜しまず。念願の支配下登録にもグッと近づいたのは間違いないだろう。

 そのモタは、早くもチームで人気者だ。人懐っこい性格でナインとじゃれ合い、日本語も熱心に習得している。ファンから「モタ、こっち向いて~」と言われればクルリと顔を向けて喜ばせ、報道陣に対しても足を止めて真摯に対応する。どこか大物感も漂わせるモタにはこんなことも言われ始めている。チーム関係者からは「イジられキャラで野球に対しては純粋でマジメ。なかなか非の打ちどころがないナイスガイだね。でも、本当の一流はいい人だけではダメ」との指摘もあれば、別のスタッフからは「ジャンルは違うけど、それこそ武藤敬司とグレート・ムタみたいなね。モタと“グレート・モタ”でいいじゃない!」とも…。

 プロレス界のスーパースター・武藤の裏の顔といえば極悪非道なグレート・ムタ。現在の地位に上り詰めたのも、その善悪の顔を使い分け、ファンを魅了してきたことも要因の一つ。もちろん、極悪モードになったモタが反則を犯しては元も子もないが、清濁をあわせるようになれば相手が嫌がるプレーや人間的な深みも増すというわけだ。球団側の期待も高く、今後の東京ドームなどでの登場曲にはムタの入場テーマ「愚零闘武多協奏曲」を使用することも検討されている。

 とはいえ、モタはまだ育成選手でプロ野球選手としてスタートラインに立っていない。「自分の目標はただ一つ。一軍の舞台で活躍できる選手だと知ってもらいたい。マダマダ、ガンバリマス」。大きな期待を背に、まずは支配下を勝ち取る。